第7話 心に点す

月が見えない夜に

大海で漁灯を点す


近づいたと思えた心は

放物線のように交わらず


立ち昇る煙が

眼に沁みて痛く

涕(なみだ)が溢れる


また逢いたい


君が

気付いてくれますように

私の想いが

届きますように


風が吹いたら

伝えて欲しい


ここで

待ってるねと

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