概要
——空を支配するのは、お前たちじゃない。
突然世界中に現れた禍々しい赤い竜。緋竜と呼ばれるそれらにより、ほとんどの大都市は焼き払われ、人々は小さな村や街で息を潜めるように暮らしていた。
そんな小さな街の一つ、西の果ての街に住むシェンは、その地方には珍しい淡い金の髪と、薄い空色の瞳を持っているみなしごだった。出自もわからないものの、街のはずれの遺跡に納められている透き通る結晶「守り石」に触れると、それを輝かせることができる。なぜだか緋竜たちに襲われることのないその街で、青年ネルクの庇護のもと、街の人々にも見守られ、彼女はそれなりに平穏に幸せに育っていた。
だがある日、鉄紺の髪と瞳を持つ男が緋竜とともに現れた時からシェンの運命が動き出す。
平和なはずの街を襲う緋竜と、鋼よりも硬いはずのその鱗を容易に斬り裂く大剣を携えた謎の
そんな小さな街の一つ、西の果ての街に住むシェンは、その地方には珍しい淡い金の髪と、薄い空色の瞳を持っているみなしごだった。出自もわからないものの、街のはずれの遺跡に納められている透き通る結晶「守り石」に触れると、それを輝かせることができる。なぜだか緋竜たちに襲われることのないその街で、青年ネルクの庇護のもと、街の人々にも見守られ、彼女はそれなりに平穏に幸せに育っていた。
だがある日、鉄紺の髪と瞳を持つ男が緋竜とともに現れた時からシェンの運命が動き出す。
平和なはずの街を襲う緋竜と、鋼よりも硬いはずのその鱗を容易に斬り裂く大剣を携えた謎の
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