第65話
上を向いて撮影してたら、突如後ろから抱きつかれた。
「え!誰」
「うわぁ、こりゃ綺麗だ」
顔の横には準也さんの美しい顔があった。
「え、お帰りなさい…早いですね?」
「速攻終わらしてきた。へー?空ばっかり」
「空が好きなんで」
「藤原くん、君ってすごいよ。おじさんから聞いた通りいい子だ。君の才能を眠らせてたなんてもったいないね」
「ありがとうございます…」
ようやく離れてくれた。
「俺がここのモデル事務所作ったんだ」
「え?…本当ですか?」
「カメラが好きだったんだけど、アメリカではやらせてもらえなくて。留学してた沖縄で沖縄の宣伝写真撮ってるとこがここで。社長に買い取ってもらったんだよ?すごいでしょ」
「そうだっだですね…」
「藤原くんも、もっと好きなことやっていいよ。俺は、許す」
「…じゃあ…一ついいですか?」
「なに?」
「この綺麗な景色で、美しいモデルさんを撮りたいです」
「それねー俺はおじさんに確認したんだけど、一回好きにしていいって言われたのに準也にはやっぱり早いって言ってきた!でも藤原くんならできそうだね。いい写真撮るから」
「…ありがとうございます。嬉しいです」
こんなに褒められたことない。やばい泣きそう。
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