第20話
「あのーりくさん」
「あ、みとさん!…りくさんは、今着替えてますよ?」
餅月さんは他の人をメイク中。勝手に更衣室に行くと旭川さんが服を並べている。
「りくさんは?」
「はい、ここですけど」
着替え終わって出てきた。
「りくさんはさおりさんと知り合いですか?」
「誰ですか?それ」
「はぁー?白河さおりを知らないの?」
「知ってますけど。知り合いではないです」
「…さっき誰とか言ったくせに」
「あなたが苗字言ってませんから。どなたかわかりませんでした」
ムカつく!
「推薦されたらしいですね?」
「え?そうなんですか?りくさん」
旭川さんも知らなかった。
「知りませんけど。社長から連絡がきたので。それだけです」
「かっこつけてると疲れますよ?その態度」
「どういうことですか?ところで、みとさんは撮影戻らないんですか?」
「…戻りますけど?」
なんなのこの人!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。