第54話 クロエ奪還作戦
「その話、ちょっと待った!」
すると、ドアを勢いよく開けるアマリーがいた。
その後ろにはスネイとタラタキが立っていた。
「その戦争、私達にも混ぜさせて貰いますわ!」
「アマリー、いきなり出てきてなんなんだよ?」
「いえいえ、こちらもあの国には迷惑をかけれましたわ。せっかくの大会を邪魔したツケは払ってもらうしかないですよ」
「大会に多額なお金を賭けて居ます。それを台無しにした報いは受けて貰いましょう」
「俺が倒れてる時に好き勝手やりやがって。ちゃんとボコさないと気が治らねぇ!」
大会の最後を台無しにした事にアマリーのスネイ、そして自分が倒れ動けない事を良い事に好き勝手暴れた事にタラタキは怒りが込み上がって居た。
「って、言ってもな。タラタキは分かるけど、武器商人と食材商人が何が出来るんだ?」
「こっちからは1人の戦士を出しましょう、トルカ。足を引っ張る事だけはやめて下さいよ」
「ああ、わぁってるよ。誰に言ってんだ」
入ってきたのはトルカだった。
それにフウカは警戒をする。
「大丈夫だ。今お前をどうこうする気はねぇよ...お前、無様に負けたな。羽虫がイキがるからだ」
「俺にボコされた奴が、なんでそうもデカい口を叩けるんだよ」
「コホンっ、そこの2人話は終わりました?次は私からの戦士を連れてきました。まずはそこにいるシャーロット、そして私の兄でもあるパットパム兄さん」
「兄さん??」
すると現れたのはレイヤが容赦なくタコ殴りをしたタットパムだった。
「優勝おめでとう。レイジー」
「お、おう。お、お前アマリーの兄だったのか?」
「あー、そういえばちゃんと名乗って居なかったな。オデはタットパム=リプレル、リプレル家の次男だ」
「そうか。お前が一緒に来てくねるのは頼もしいな」
「ハハハ、君には手も足もでずにボコされてしまっているが、君達の力になれる様に努力はしよう」
「なら、俺も何か連れてこねぇとな。まぁ、こっちはフミュウもスイリューを連れて行く...それでも9人か...レイヤ、ホクトならどう考えると思う?数人対数万の戦いで味方誰も死なずに勝つ方法」
「今までの同じ状況の戦いを参考にすればいい。でも、どれも複雑な作戦ばかり...でも、一つだけ単純な作戦が有った...城を落とす方法は真正面から現れる事」
「真正面??それは無防備過ぎません?」
アマリーはその作戦を聞いて無理だと決断する。
「別に全員でやる訳じゃねぇ。前みたいにチームで実力もあって広範囲な技を放てる人間を3人真正面にぶつけて、表で暴れている間、兵力が表で暴れている奴らに集まる中、裏で兵力が手薄になった王を狙う」
「それって成功します?子供が考えそうな作戦ですわね」
「成功するさ。だって相手はまだ新しく王になったばかりの若い奴なんだろ。この作戦には気付かない、無知な奴は目の前に現れた強大な力に恐れるからな」
「なら、レイヤどうする?暴れる3人は?」
「お前はダメなのか?」
レイヤは昔の仲間であるタラタキに問いかける。
「当たり前だ。確かに複数人相手とやるのは出来る。でも、俺はタイマンは得意だが集団戦は苦手だ」
「なら、アタシは?」
「リンは適切だけど、それ以上にクロエを救出にリンとフウカにやらしたい」
「それは、レイヤさんも言える事です」
「俺は事が済んだら、そっち向かう」
「なら、表枠には我達2人でどうだ?」
部屋に入ってきたのはガルドーザとガイア。
ガイアは相変わらず顔を隠している。
「...アンタらが助ける理由はあるのか?」
「あるさ。レイジーと言う戦士の本気の戦いをこの目で見れる」
「...?、まぁアンタがそうしたいのなら、助かる」
何が目的は知らないが、俺より強いガルドーザが味方になってくれる方が頼もしい。それに横にいる奴も、圧からして強ぇ...
「(レイジーが、予言の7人の対魔神戦力なのか見極めさせて貰う。剣士としての本気を見てみたい...もし、予言の戦士ならばこんな所で死なす訳には行かない)」
「さて、作戦は終わったようですね。私がついてこれないのは残念です。なら、少しの力になる為に、最高の船を出しましょう。これは優勝した、レイヤ君に対しての些細なプレゼントです」
スネイは強力な船を出すと言う。
レイヤはスネイに対して感謝の気持ちがいっぱいだった。
「行くぞ!砂の国デザートラベル帝国に!!クロエを自由に解放する!!そして気に食わねぇ奴は全員」
「「「「「叩き潰す!!」」」」
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