第131話  第2章 ⭐報告⭐

『社長にお願いがあります!!!!!』

『陽、何だ?改まって。』

『俺、結婚したいんです!』

『。。。あ、そう。、、はぁ?!?!

今、何て言った???』


『俺、結婚します!結婚したいんです!』

『な、に、?』

突然の言葉に社長は言葉を失う。

もちろん、打ち上げに参加しているメンバーも、マネージャーもスタッフも、みんなが陽に注目をしている。




『B/はメンバーみんな頑張っています!

もちろんこれからももっと頑張っていきます!

でも、僕らはB/のメンバーである前に1人の人間でもあります!

僕達は、僕は、1人の人間としても成長したいんです!

芸能界がどうゆう場所かまだ知らない事もまだまだあります!

まだまだ、未熟なのもわかっています。

ここまで育て上げて下さった事にも感謝しています。

ても、僕は結婚します!結婚して、家族を守りながら、B/として上を目指します!

だから許可をして下さい!

離れてしまうファンも出てきてしまうかもしれませんが、応援してくれるファンもいると信じています。

僕が結婚して家族と過ごせる時間を少しでいいので下さい!

そして、B/のメンバー5人全員が自分らしくあり続けていけるように、力を貸していただきたいんです!

他のメンバーも大事な人と過ごせる時間を少しでいいのでとれるように、調整してください!お願いいたします!頑張りますので、お願いいたします!!!』



陽は社長の前で深々と頭を下げた。


社長は渋い顔をしていた。


『結婚したい相手とは?』

社長が陽に尋ねた。


『高校の時から付き合っている彼女です。

慰謝料の話をされて、怒って小切手をビリビリに破り棄てた彼女です。

彼女のおかげで僕はここにいます!』



社長は渡辺さんから話を聞いていて、碧のその話は知っているようだった。


『はぁー。そうか。。。』

まわりに他のメンバーが集まってきた。


『社長、陽の結婚許してやって下さい。』

『海人も頑張りすぎてギリギリでライブやりきったんですよ!

ステージを降りたら、みんなやっぱり1人の人間なんですよ。。。。』

『社長、俺も同じ気持ちです!』

『お願いいたします!』


気がつけば、B/のメンバー5人が社長の前で一列に並び頭を下げている。


社長はしばらく考えていた。

ふぅーっと深いため息をついた。

そして、静かに言った。


『今入っているスケジュールは予定通りこなして貰う。

これから新しく入るスケジュールは、マネージャーの管理に任せる。

月に一回くらいは本人の希望を尊重しよう。但し、大きな番組や年末年始、ライブなど重要な時期の仕事は今まで通りにやる事!』



『ありがとうございます!』

メンバーが声を揃えて社長にお礼を言った。


『それと陽!世間にバレるまでは公表なしで行こう。あとはそのつど考える事にしよう。おめでとう!しっかりと頑張って!』



『ありがとうございます!』

『その代わり、もっと大きな夢を掴んでくれよーー!頼んだよーーー!』

『ありがとうございます!』

『よっしゃーーー!』

B/は全員で社長に深々と頭を下げた。



『社長!もう1つお願いが。。。。。』

『なぁんだ?』

社長は苦笑いをして陽を見た。

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