夕陽の綺麗な部屋

第129話 第２章 ⭐撮影2⭐

その間にも結婚式の会場のセットは色々と準備が進んだ。

木陰にはテーブルも並べられて、パーティー会場のようだ。

そして、B/のメンバーも会場に入ってきた。

『うわぁー、本格的！』

『スゲ～』

『ロケーション最高じゃん！』

『今日は楽しくやろう！』

『そだなーーー』

『ワクワクするわぁー！』

『料理も食べていいんだよね？』

『当たり前じゃん！』

『食う事ばっかだな！』

にぎやかな声が響き、準備が進んでいた。

『じゃあ、そろそろ俺たちも着替えますか』

『おしっ！行くか！』

『さて、準備！準備！』

B/のメンバーも着替えの為に建物の中に入っていった。

しばらくすると、エキストラの方だろうか。

セットで並べられた椅子に案内されて、スーツに身を包んだ男性やドレスや着物姿の女性達がぞろぞろと集まってきた。

『こちらへどうぞ。ただいまモデルさんとB/のメンバーは準備中でございます。

もうしばらくお時間がかかりますが、こちらでお待ち下さい。

お待ちの間、お飲み物などはご自由にお召し上がり頂けますが、なるべくお席から離れないようにご注意下さいませ。』

そして、その後も段取りなどの説明がされていた。

時々クスクスと笑い声が聞こえて、楽しそうな待ち時間のように見えた。

ぞろぞろと、B/のメンバーがバシッとタキシードに身を包み会場へ現れる。

エキストラの待つ席から声があがる。

『うわぁー、カッコいい！』

『先に記念に写真撮って！』

啓太がはしゃいでお願いする。

『はい、じゃ、撮りまーす』

B/の集合写真を撮影する。

そして、自分の携帯電話で動画を撮ったりして、メンバーも楽しそうに過ごしていた。

みんな笑顔で嬉しそうだった。

『じゃ、俺ちょっとモデルさんの様子見てくるわ！』

陽は言って碧のいる建物の中に入っていった。