原稿用紙の作法(ヘンなことが気になるんです)

 年末に買い物をしていたら、とあるビールの広告の「迎春」の文字が間違っていた。「迎える」のしんにょうの中が「卯」の字になっていたのである。

 一本多い……。

 そう、変なことが気になるのである。

 これは、デザインとして手書きの筆文字にしたのであろう。

 で、一本多くなってしまった、と。

 どうして誰も気づかないのだっ! 恥ずかしすぎる!

 ……変なことが気になるのである。


 さて、原稿用紙の作法について。

 ネットで文章を読んで思うのは、原稿用紙の作法とネット文章の作法は随分違うな、ということ。

 原稿用紙では、文頭一マス空けるのである。しかし、ネットの文章は空いていないものも多い。それから、「!」や「?」のあとも一マス空けるのである。しかし、ネットの文章で空いているものはかなり少ない。それから、文頭に来るかぎ括弧(「)は一マス空けずに文頭から書くのである。……これはバラツキがあるけれど、守られている気がする。

 思うに、ネットで横書きの文章において、「文頭一マス空ける」は適用される場合とされない場合があるのだ。そこには明確に「こうしましょう」というルールがあるわけではなく、恐らく「一マス空けると見にくいな」という思いから、暗黙の了解的に行われているのだろう。

「!」や「?」のあと、一マス空けるというルールは、正直知らないひともいるような気がする。空いていないとしたら、単に知らないだけかな? と勝手に想像している。

 変なことが気になるので、ついつい「一マス空いていない……」とつぶやくのだけど、別に空いていなくても作品のよしあしには関係がないので大丈夫なのである。単にわたしが変なだけ(笑)。


 それから、最大の特徴は、ネットの文章は空白の行が多いということ。その空白のとり方には作家さんの個性があり、独自のルールに基づいて空白を設けている。

 読みやすさ、見やすさの点から空白がある。

 この点、わたしは見習いたい。

 しかし、変なことが気になるのでどうしても「いや、会話ごとに空白はちょっと」とか「いや、そこ、内容が続いているから」とか、ついつい思ってしまい、空白を設けることが出来ない。

 ……空白ないと読みにくいよな。

 と、自分の文章を、パソコンやスマホから見て反省する次第である。


 そんなわけで、とりあえず一話を短くして更新しているのでありました。

 これは変なことが気になって空白を設けられないわたしの、ささやかな工夫であります。




☆☆☆☆☆

「金色の鳩」

https://kakuyomu.jp/works/16817330651418101263

「銀色の鳩 ――金色の鳩②」

https://kakuyomu.jp/works/16817330651542989552

「イロハモミジ」

https://kakuyomu.jp/works/16817330651245970163

よかったら、こちらも見てくださいね。

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