主人公が魅力的で、悪女と言っても、気高き、己の進む道を行くための、その手段の悪女。
彼女は前を見て、己の足で進むのです。
美しい。そんな彼女のまわりには、彼女の美しさを眩しく見ている男性がいます。
国の成り立ち、陰謀、神殿、謎があり、ぐいぐいと先を読ませます。
面白いので、ぜひご一読を！

皇女ユリシアの数奇な運命をたどる物語。

貴族の権力争いや権威主義の黒い思惑が渦巻く豪華絢爛な中世ヨーロッパを思わせる荘厳な世界観。

ユリシアのルーツをたどる神殿でのシーンはまるでアーサー王伝説を彷彿するようなハイファンタジーの趣きです。

まだ10話まで読んだところなのですが、運命に立ち向かうユリシアが悪女になると宣言し、ここからどのような活躍をしていくのか、楽しみです！

エメラルドグリーンの瞳に、雪のような白い肌を持つ美しい皇女ユリシアの伝記のような物語です。

人物や情景の描写はロマンティックな感じですが、物語は重厚です。

彼女に降り掛かる過酷な運命、そして陰謀渦巻く貴族社会をどうやって乗り越えるのか。

運命に翻弄される王女の歴史物語、『ベルサイユのばら』とか好きな人にはオススメかもしれません。
ぜひ一読してみてください。

プロローグにもあるように、最初は悲劇から始まります。

読み進めていく内に、どんなに辛くても泣きながら立ち上がる少女を、きっと応援したくなります。

プロローグ＋最新２２話まで追いついて、思わずレビューしています。
これは重い政治劇と、過去の惨劇の謎を解いていく物語。
歴史ある皇家、貴族の派閥、情報組織と神殿勢力。複雑に絡み合う争いの中、ただ独り凛と頭を上げ生き抜くことを選んだユシリア。まだ十代の優しい少女の一面を持ちながら、公には冷徹なまでに政敵に立ち向かっていきます。

もちろん(？)ユシリアの姿かたちは美しいのですが、描かれる木や花、そ… 続きを読む

本作は、高貴な血筋に生まれた一人の女性ユシリアの伝記小説である。
フィクションではあるが、実在した歴史上の女王のように感じる。というのも、架空の国とは思えないほど細かく、複数の貴族家が出てきたり、陰謀が渦を巻いていたりと設定が練られているからだ。

物語の見どころは、わずか16歳で皇女になったユシリアが、陰謀渦巻く貴族政治の世界で賢く立ち回り人心を掌握していくこと。それからもう一つ、9年前に起こ… 続きを読む

プロローグで描かれた主人公は、幼い少女だった。
でも始まった物語の主人公は、自分の手で運命を切り開いていこうとする強さを身に着けた女の子になっていた。
読んでいると、そうなった運命にも興味を惹かれてしまう。
けれどそこにまた、畳みかけるように波乱が巻き起こる。
ドキドキしながら物語を楽しみたい人にオススメの御話です。

プロローグから19話（レビュー時、最新話）まで一気に読んでしまった。
それぐらい、引きつけられるお話でした。

お話のメインとなるのは、主人公ユシリアが抱える様々な謎を紐解くミステリと、彼女が王として国の運営をする際に障害となるモノとの政治劇。
直接的な剣戟もなくはないですが、それよりは政敵を舌戦で打ち倒す様や、謎を解くために一つ一つ情報を集めていくところなどが魅力となっています。
そして、その… 続きを読む

父も母も死に、目の前で叔父も殺される。
そして、彼女自身も実は……！！
あまりにも酷過ぎる運命の中、彼女は健気にも立ち続け、皇女として真っ向から立ち向かいます。
悪意や策謀巡らす大人達に「悪女」となって……！！
世界観の設定が、しっかりと練られており読みやすく、主人公のユシリアも芯を持った凛とした強さと16歳の少女としての弱さを備える魅力的な主人公となっております。読み進めれば進めるほど、深まる… 続きを読む

たいていの悪女は私利私欲のために行動する。だから美しくないし嫌われる。
一方、目的の為に演じる悪女は美しい。それは内面から来るものだ。

上流社会に蠢く悪意や思惑が交差する中、若く美しい主人公は、自ら悪女になることにした。なので、彼女は決して醜い悪女ではない。それは丁寧な描写やエピソードによって、読者が誤解することなく、自然と応援したくなるキャラクターとして描かれているからだ。

彼女が悪女を演… 続きを読む