第4話 代償
目を覚ますと、目に映るのは快晴の青空。それと同時に、睨みながらこちらをのぞき込んでいる白髪の美少女がいた。ソラには裸に一枚の布がかかっており、大事なところがちゃんと隠されてあった。ちなみに白髪ちゃんは服をちゃんと着ている。
「……チっ」
「ちょっと!!露骨にガッカリすんなこの変態!!」
「誰が変態じゃコラァ!!表出ろやこのクソアマァ!!」
そういって勢いよく僕が立ち上がると、白髪ちゃんはポカーンとした後、顔を赤らめて手で顔を覆い隠し、アワアワと騒ぎ出した。
何ぜこいつは顔を赤らめているんだ?
そう考えているうちに、そらは今、自分がすっぽんぽんの状態で女の子の前に立っていることに気が付いた。
…………とりあえず服を着ることにした
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「もう一度聞くわよ。ちゃんと忘れた?」
「いや、だから無理だって」
「そう、ならもういっかい」
「いや、ちょま_」
ビリビリ
「__ぎゃああああああああ」
ソラは現在進行形でこの女による記憶消去術という名の拷問を受けていた
「そろそろいいかしら《 ヒール 》」
「殺す気か!!」
「仕方ないじゃない、あんたが全然忘れないんだもん」
「仕方なくで俺が死んでもいいっていうのか!!」
「かまわないわ」
「俺がかまうわ‼」
なんて理不尽で傲慢なやつなんだ。ソラの白髪の美少女に対するイメージは最悪だった。それに対し、
「百歩譲って裸を見られたのは事故だから仕方ないにしても、そのあとの発言が最悪ね。クズ、ゴミ,変態」
「おいぃー!!言いすぎだろ泣くぞ」
白髪の美少女のソラに対するイメージも最悪だった。
「つーか、仕方ねえだろ。はじめてだったんだし……それに、お前みたいな綺麗やつ初めて見たし、肌も透き通るくらいに綺麗で、天使なんじゃないかと勘違いして、混乱してたんだよ」
普段の自分ならそんなこと口が裂けても言わないのになーと、お前が可愛すぎるのが悪いと白髪の美少女に伝える
「しっかし、女の子の裸を見ちまったのも事実。男らしく、大人しくまた拷問うけてやっから、一思いにやってくれ」
「……」
「どうした?やらないのか?
ふと、白髪の少女に目線をむけると、顔を赤くしたままうつむいて黙っていた
やばい、また怒らせたかもしれん。そう思ったソラが、びくびくしながら返答を待っていると
「…ぃ…ょ」
「え、なんて?」
「やっぱりいいわよって言ったの!!」
「お、おう」
なんかよくわからんけど危機は逃れたようだ。ソラはそう思い少し安心した。すると村のほうから鐘の音が聞こえる。ソラはいつもあれが聞こえると変えるようにしている。
「と、もうこんな時間だし、じゃあな、白髪ちゃん」
そう言って後ろに振り返り歩き出そうとしたソラを、
「まって」
少女はつなぎ止め
「これから毎日、今日と同じ時刻にここに集合ね」
「なっ勝手に決め__」
「来なかったら裸みられったて村中に言いふらすから」
「__てもいいんだよなこれが!!楽しみだなこれから毎日!!」
クソが!!!!!
ソラは心の中でそうこぼした
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