第60話また駄女神が現れたのだが?
気が付くと周りは真っ白な世界になっていた。あの駄女神、いや変態のいる世界だ。
白いもやが晴れて視界が良くなると、女神はソファーベッドでだらしなく俺を待っていた。
「アル君。私の部屋に入る時はノックしないと駄目ですよ。乙女がいるのだから」
「誰が乙女だ! そもそもここに自分で呼び出しておいて何言ってるのだ?」
「そんな事言って、私があられもないカッコしてたらどうするんですか?」
「なんで、お前が自分で俺を呼び出しておいてあられもないカッコしているシチュがあるんだ?」
「あら!? あは☆ 秒で論破されてしまいました」
この駄女神ホント、ウザい!! しかも、変態だからどうしようもない。
ふふふという感じで女神はごろりとこちらに身体を仰向けにする。それに釣られて女神のたわわな二つの膨らみもゴロリとメロンが転がる様に動く。ムカつくけど、こいつ、胸がでかくなっている。いつものCじゃない。元々スタイルもいいし、可愛いんだよな。変態だけど……
ゴクリ、唾を飲み込みそうになるのをぎりぎり我慢する。コイツに胸に興味があることを感ずかれたら、絶対ウザく絡まれる。
それに、コイツ、今日はいつものいかにも女神ていう白い服じゃなく、高校生の制服で、ついでに下のシャツのボタン、3つ位外しているな。
絶対ワザとだよな。あざとい、そのくせ、こいつの胸に興味を感じたりすると絶対そこをトコトンからかわれてからの変態コースに決まっている。
「で、要件はなんなんだ?」
「とぼけて、聖剣や魔族のこと、知りたいんでしょ?」
「どうしてそれを?」
「だからとぼけないで……他にアル君が興味あることないでしょう?」
いや、本当は魔族や聖剣のことより、なんでこの駄女神の胸がCからHへと変わったのかが。
そういうことを俺は知りたい。
「わかった、とぼけるのは止める。なあ、なんでお前、胸がそんなデカくなっている?」
「そっち? ほんとに酷い人ね。300年前もそうだったけど、あなたってホント胸にしか興味ないのね? これはスライムでかさまししているだけよ」
いや、俺も男の子だ、胸以外にもむろん興味はある。
ただ、胸の重要度のポイントが大きいだけだ。
「まあ、いいわ。惚れた弱みよ。私、300年前の人間の絶滅の危機の時、まっ、いっか、て思っていたけど、あなたに誑し込まれて、人間の味方をしたぐらいだから」
この駄女神、ほんとクソだな!
まあ、そんな駄女神を誑し込んだという前世の俺もあれだよな。
「じゃあ、そういう訳で言葉責めの練習をしましょう」
「はあ?」
いや、意味が分からん。何を言ってるんだ? この駄女神?
「今のアル君だと、言葉責めしかできないでしょ? これからアル君が強くなっていくと、ライム、つまり私が覚醒して行って――変態プレイの必要に迫られるのよ」
聞きたくねー。美少女が自ら変態プレイの要求とか、それの練習とか、俺、無理。
「言葉責めもできればパスしたいのだが」
「じゃあ、一体どうやって私から情報を聞き出すの?」
「お前、俺に惚れてるんだろ? 普通に協力できないの?」
「変態プレイをしてもらえないのなら、教えないわよ。私にメリットないじゃん」
いや、王国の守護者にして聖なる女神が変態の上、人類どうでもいいらしいという事実、エリス教の教皇とか聞いたら自殺しそうなんだが?
つくづく、とんでもない女神にかかわってしまった。
「わかった。じゃあ、どうすればいいんだ? 俺、女の子を罵るとか無理だからな」
「安心して。アル君の低レベルに合わせて、言葉責めの教科書を作ったから」
「て、低レベル…」
「あれ? 悔しいの? 悔しいんだ?」
「い、いや、いい、ドⅯに悔しがっても仕方ない」
ちっと舌打ちが聞こえた。危ない、危ない、乗せられて、ドSにされる処だった。
「大丈夫です。アル君でも耐えられる様、ドSというより、ツンデレ男優のセリフ用意したから」
「男優って言い方がやだな」
「アル君、メンドクサイわよ」
いや、絶対俺の意見の方が普通だろ?
「ちょっと、その教科書とか言うの、見せろ」
俺は事前にチェックしようと思った。イージーな事言って、いつの間にか深い闇に誘い込まれても困る。
「いいわよ。どうぞ」
女神はそういうと、どこからともなく一冊の手書きの台本の様なものを出してきた。
台本には恥ずかしいセリフがたくさん書いてあった。だが、意外と普通だ。最初の方しか見てないけど、強気な男性のセリフが並んでいる。そうか? 強気な男性に強気で言われるとドMにはたまらないのか! これなら俺でもできるな! 俺にはお尻ペシペシとか、おしっこ我慢させるのとかできそうにないから、ちょうどいい。
「で、やるの?」
「わかった。応じよう」
何故か嫌な予感がしたけど、単に駄女神もご褒美が欲しいだけだろう。
何故か駄女神がぱあっと花が咲いたような可愛い笑顔になる。変態なんだけどな。
「じゃ、始めるぞ」
「はい、アル君、私はもう、大洪水よ!」
何が大洪水なんだよ? だから、この駄女神エロ過ぎるんだよ!
「エリスが可愛すぎるからいけないんだよ……好きだよ……エリスを知るたびに俺……どんどん好きになっていくんだ……もう……手加減しないよ……」
「エリスのこと……好きにしていいわよ……」
「ああ、俺が欲しいのは……エリスだけだ……」
「……そんな顔でみないでよ……エリス……そんな顔で見られたら……」
「俺……何かな……おかしくなるんだよ。エリスを見ていると……」
「ご、ご主人さっ…まっあっ…はぅっ……そっそんなのって…あっ…反則っ…」
「悪い子だね、エリス。エリスの立場を身体に刻みこむ必要があるね」
「ア、アル君……」
「エリスがいけないんだよ。俺を欲情させて理性をふっとばしておいて……よくもそんな殊勝なことが言えるね……」
「お願い……エリスで理性のタガを外して!?」
「全く、呆れた雌豚だね。誰がお前なんかの言う通りになんてするんだ。……それでエリスは何をして欲しいだ?」
「エリスはアル君に言葉で責められて、手や脚を縛られての奴隷プレイをして欲しい」
「良くわかっているな。じゃあ、俺だけの雌豚に俺を味合わせてあげよう……そうしたら自分の立場がよくわかるよな」
「……っ! …………やめ、アル君、も、もうやめ……っ」
「止めてもいいのか!? ここで止めて欲しいのか? エリス?」
「だ、だめ、アル君、やめない……でっ……」
ふっと笑って、アルは昨日、散々エリスに行った凌辱の記憶を思い出させるように、太ももに指を這わせ、そして徐々に上へと向かっていく。悶え、震えるエリスの唇を強引に奪うアル君。そして、とうとう大事なところにも指が届く。
「もういつでも大丈夫だな?」
「やめてっ! ……そんなおっきな注射は無理よぉ」
「おねだりの仕方は教えただろ?」
「お願いします。エリスをアル君の大事な物で責めぇてぇ」
「こんなにはしたないエリスじゃ興奮なんてできないな~」
「そっ……そんなっ……ご主人様、お願いします……エリスを汚して!」
「もういい加減にしろよ……全くエリスは変態だから……」
「ご、ご主人様ぁ。変態って罵った上に、いきなり〇にいれるのだなんて、ひどぉぃ」
エリスの〇は喜んでそれをくわえ込み、淫らな音を奏で始めた。
――――
スパーン
俺はエリスの頭を殴った。
「ほとんどエロ本じゃないか!」
「だって、アル君だって、ノリノリだったじゃないの?」
「最初は普通だったから、油断したんだが!」
「もう少しで、エリスの〇、触ってくれそうだったのに!」
「女の子がそんな事言っちゃ駄目!」
「ケチ! アル君のケチ!」
「危うく、駄女神の〇に触るとこだった」
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