第6話宣告
救急車の後を追いかけて
私も大きな病院に到着したが
妻が倒れてから2時間が経過していた
当時の事を
今でも思い出させる
妻は、結婚するまで美容師だった。
私と結婚した後は
子供や友達の髪をカットを楽しそうにしていた
自分が美容師だったということに誇りを持っていた
車の中で
「利き手に後遺症残ったら、、、、、」と考えていたが
病院に到着後、妻は処置に運ばれて緊急手術の準備が始まったが
すぐに中止になった、、、、、、、、、。
妻が運ばれた時は、喧騒として医者も看護師もバタバタしていたが
今は静かな処置室に私は看護師に呼ばれて先生の前にいた
そして
先生は、一呼吸をおいて静かに話始めた
「奥さんは、脳幹出血といいまして脳出血では一番重く危険な場所で
脳幹出血では治療ができません。」
「しかも、出血量が多い。過去の事例を見ても助かる見込みはありません」
「今日までの命でしょう」
私は、膝から崩れ落ちるように床に座っていた
震える自分、、、、、、、、、、
「夕方までは、普通に元気で話ていたのに?どうして?」
「先生に、せめて明日の朝まで子供達が会いに来るまでは!」
お願いしたが、先生は答えてくれなかった
カルテには、死亡に丸をつけられて2条線で訂正されてるのが見えた
先生は、言いにくそうに
「会わせたい人がいるなら急いだ方がいいでしょう」
「可能性は低いですが、仮に出血が止まればあるいは、、、、」
「命は助かるかもしれないが、、、、、意識が戻ることはないでしょう」
宣告を受けた後に
「延命治療されますか?」と聞かれた
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