第44話 最高の朝

 はぁ~い、レディース&ジェントルマン!

 俺の名前は斉木南。昨日の夜にチェリーボーイを卒業した男だぁ。

 なんと清々しい朝なのだろう。カーテンの隙間から漏れだす日差しが顔に当たってまぶしいぜぇ。


 昨日、鹿野が乱入してきから激しい夜を過ごしたものだ。豊満な胸と控えめな胸に挟まれ、息子を丁寧に包み込んでもらう。

 生きるって最高って、人生で初めて思った。


 ちなみに、初体験の相手は綺海。その数分後に2人目の鹿野ともシた。

 いや~、初めて挿れるときのあの表情、息遣い、体の火照り。世界中のどこを探してもない絶景だった。

 一生俺の頭に残り続けるだろう。


 昨日、夜中まで無我夢中で2人の女体を楽しんだ俺はそのまま鹿野のベッドで眠った。

 爽快な朝を迎えた俺は、そんな鹿野のベッドの上でグーンと伸びをする。


 隣で寝ているのは、昨日致した2人の美少女。


 綺海は、俺の右腕と毛布に抱きつきながら「南ぃ~」と寝言を言ってスヤスヤと寝ている。


 鹿野はというと、俺の足元でベットから落ちそうながらもむにゃむにゃとぐっすり寝ている。


 俺の彼女達カワイ……好きっ!

 こんな可愛い彼女達とエッチして今隣で寝てるとか……俺、どれだけ幸せ者なんだよ……

 今なら死ねる、うん。死ねるな。


 いやでも死ぬならもう20回戦くらい致してから死にたい。なんならヤりながら死にたい。


「ん……んんっ―――あれ、南もう起きてる」


 2人を眺めながら優雅な朝を満喫していると、寝ていた綺海は目を擦りながら言う。


「うん、おはよ~」


 と、俺は寝ぼけている綺海の頭を撫でる。

 すると、自分の体を一度眺めボっと赤面し、布団で自分の体を隠しながら起き上がると、


「その……シちゃったね」


 髪をかき上げながら俺の顔を伺う。


「お、おう……そうだな」


「な――なんか凄かったね……色々と」


「そうだな……」


「鹿野ちゃんが猛獣だったよね……私よりなんかエッチだった……」


「……いや、綺海も、ヤバかったぞ」


 あの胸の揺れと甘い声、そして我慢しきれていないあの表情。最高であった。

 鹿野ももちろん、違う良さがあった。貧乳を恥ずかしがってる表情とか、攻める時独特のエロさとか。


 これもまたたまらない。

 少し顔を背けながら言う俺に、


「そ、そう……」


 と、また綺海もそっぽを向く。


「鹿野ちゃん、まだ寝てるみたいだね」


「だな~、これは熟睡コースだ」


「疲れたから仕方ないけどね……」


「んな、あれは疲れるわ」


 夜のスポーツとか言われる理由がよく分かる。これは毎日続けたら痩せる事間違いなし。

 良いダイエットだな。


「鹿野ちゃん、起きないかな」


「ん? なんでだ?」


「いや、えっと……その」


 体を少しビクかせ、目をキョロキョロと動かしながら、


「キス……したいなって」


 最後に俺の目を見ながら言う。


「だ……大丈夫じゃないか? あんだけ寝てることだし」


 可愛いいびきをかきながら寝ている鹿野を見ながら言う。


「そっか……ならシてもいいよね――」


 スッと綺海は俺の前へ移動し、そのまま優しく口づけをする。

 朝からキスをせがまれる……あの数ヶ月前まで俺に脈ナシだと思ってた綺海から……なんという至福……たまらん。

 朝なので、軽いキスで終わると思っていた俺だが、


「っ――ん//」


 綺海は止まることなく、舌を絡めてくる。


「ちょ、展開早くない⁉」


 驚いて口を離す俺だが、口元から糸を垂らしながら、


「ダメ……なの? 私、いっぱいしたい」


 貪るように、また綺海は俺の唇を奪う。


 嫌じゃないですよぉぉぉぉ⁉ むしろもっとしてくださいぃ‼ 朝からこれとか……もう一日がいい日になること間違いなしだ!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る