ep.50[幕間]大盗賊団登場!その1 

横読み(スマホスクロール)用に書いてます。

横読みでお読み下さい。


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 商業都市ヴァッカダロに、

向かう1団があった。


 盗賊団・義賊「ネコネコ団」である。


全員ネコ獣人という種族なのだが、

教会の魔導通信を傍受していると、

自分達の故郷を滅ぼした

帝国の最高戦力の武器

聖剣ミナゴロシが、

商業都市ヴァッカダロにて

帝国騎士団長の敗北と共に

紛失したという。


ネコネコ団・団長ネコネー(女性)

「フフフ(,,ΦㅅΦ*)

聖剣ミナゴロシを

我らがゲットして

故郷を取り返すチャンスダゼー!」


「しかし、紛失なんて

言っているからには

見つからないのでしょ?」


「団長? その対戦相手の

シックスという子供を

捕獲なんてできるのですか?

そいつが、持っていると

睨んでいるのでしょ?」


なんて言っているが、

帝国軍1500万の軍隊と

戦う事を考えたら、

聖剣一振りで戦局が

ひっくり返るのだから

やるしかないと、

ネコネコ団は、動く。





全員スラリとした15歳の美人達が

10人荒野を移動する姿は

なかなかのものである。


そして、団長のスリーサイズは

100 50 100 でかなりの

美人である。



そんな美女盗賊団が

商業都市ヴァッカダロの宿に

到着したのは、

通信を傍受をしたその日!

なんと!100キロの距離を踏破して

走ってきたのだが…


ネコネコ団・団長ネコネー(女性)

「疲れたニャ〜。」


当たり前である!

誰でも疲れます!


そして、もう夜だったので

本人達は、宿で寝たのだが…


起きたのは次の日の夕方だった!


ネコネコ団・団長ネコネー(女性)

「寝過ごしてしまったニャ〜」


100キロも走って、疲労したら

普通それくらいは寝ます!


さぁ!

出発です!


まずは、破壊された宿に

向かいますが…


アレ〜?


新築しようとしている宿が!


もう、新築?


作業手伝いをしている

駆け出しの冒険者達に聞いてみますと…


なんと!

宿に出資する商人が出てきて

破壊されたその日に

建て替えが決定したらしい。


その商人は

聖剣ミナゴロシをもつ、

凶暴な帝国の騎士団長と

戦ったこの都市の商業組合の

役員の商人らしい…。



え?

戦う商人?


まあ…たまにいますね…。


[ネコネコ団]は、ふだんは

冒険者ギルドで、

クラン[ネコネコ]として

[ここでは、大型パーティー集合体

としての形態の意味でクラン]

活動をしているのだが、

たまに護衛クエストで

どう見ても…


あんた…


盗賊と戦う為に…


この道を選んだね?


その魔剣は?


「盗賊だー!」なんて叫んでいるけど

顔が暗い笑みだよ!


うわ〜!筋肉が隆起して

戦う気満々だなと〜!


そんな、商人もいる。


あの、聖剣ミナゴロシを持った

戦闘狂の騎士団長を

制圧したのが商人だって?


ネコネコ団・団長ネコネーは、

てっきり、[ダイヤモンドソード]の

リーダーであり国王の

国王ダーベベイダルが、本当は

制圧したとおもっていたのだが…。


シックスというのは、

最近養子になった王子で

そいつに泊をつけるために

シックスが討伐したとしたのだろう。


国王なら、聖剣がもつ毒性を嫌い

誰かに持たせるだろう!


だから、家来か王族の施設の部屋に

保管されている!


それを狙って聖剣ミナゴロシを

ゲットだせ〜!


との計画だったが…



アレ?

シックスって王子では無かったのか?



なんでも、ロクロウっていう

商人が戦ったらしい。


なんと!8歳の商人!



そして、その商店の場所はわかったが…


あれま…


すでに貴族達の馬車で囲まれていた。

が…

留守らしい。


「マリ伯爵家の者だ!商人ロクロウ!

開けよ!」


「なにを!こちらは

バカル伯爵家の者だ!

有り難く、扉を開けよ!」



なんて、貴族達の使いが

玄関で怒鳴っているが…


商店には、人の気配はない。


商業組合では?

なんと!オークションが

再開されていて、

商業組合事務所に用がある

組合員以外の者は、

オークション会場から入場しなくては

ならないようになっていて

入場料と、オークション参加者に

名を強制的に連ねる事に

なってしまう仕組みになっていた!


貴族が、オークションに参加したが、

何も落札しなかった(出来なかった)

なんて事の噂が広まると、

貴族的には大恥なのだ!


オークション会場横の、

馬車乗り場は、盛況だ!

駐車料金でウハウハだろうな〜。


私達は、クラン[ネコネコ]の

冒険者ギルドクラン名義のカードで

入場することにする。


私達!実はA級冒険者なのですよ!


で!

時々、商業ギルド関係なしに

このオークションに出品しているから、

ただで入れます!


一応、ついこの間ダンジョンで

手に入れた、

彫刻だけは芸術的にすごい盾を

出品しておく。


私達、ネコ獣人には

重たすぎるので例えA級品でも

こういった物はオークションに出す。


え?

お前たち…

盗賊団じゃないの?


フフフ!

盗賊団となるのは

あの憎き帝国が相手の時だけですよ!


まあ…行軍中の食料だけを

いただいて、昔の付き合いのあった

村とかに配るとか、


走っている武器の運搬馬車を、

幻惑スキルとか使って

気づかれないように

ゴミの運搬馬車に取り替えるとか!


まあ…、平和的なもの限定ですが

盗賊団・義賊やってます!


そして、事務所に行くと…


え?本拠地は不明なの?

当たりはついているが

行けない場所?


どこよ?


事務所に務める

元同郷のネコ獣人の商人(男)

曰く、あのたどり着けない島らしい。


え?


入れたの?


自分で言っていた?


へ〜!


ついでに、聖剣ミナゴロシの

行方を聞くと、

その場に居た者から聞いた証言者達の

聞き取り書が出てきた。


戦闘中は、付近に近づく事すら危険。

遠目から見ると

商人を聖剣で刺した所までは

確認されているが…


その後、霧が漂い光ったとたん

消えたという。


それは、聖剣コダクサンと

聖剣ミナゴロシの両方に

見られた現象だったという。


それを見ていた

女神教会本部騎士団長や、

帝国騎士団長には、

聖剣のブースト効果が

素人でもわかるぐらいの

喪失したという変化が見られた。


騎士団長達の言動から

奪われた、とかではなく

無くなった!消滅した!と

はっきりと言っていたらしい。



団長ネコネーは、これは…

無駄足だったか?と思ったが、

ネコネコ団の皆の表情は明るい!


だって、あの帝国の戦力が

大幅にダウンしたのは確かなのだから!


「商人ロクロウに、かんぱーい!」


まだオークション中なので

酒は飲めないが、

かなり美味しいと評判の果実水で、

乾杯した!

オークション事務所では

その日明るい声が、

聞こえていたという。


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