第20話愛犬ハナとの戯れ

 ハナは人なつっこい性格なので、私たちがごはんを食べている時にテーブルの周りをうろうろして、食べ物を物色したり、こちらをじっと見ていたりする。

 モコとは違って、お行儀悪いことはしないので、まだましなほうである。

 

 いつもは温厚で、かみつきも吠えもしないので、ストレスが無いのかと思うくらいである。

 マルは臆病で、人に対して吠えたりして、威嚇するところはあるが、ハナは人なれしているので、愛嬌がある。

 かといってマルが愛嬌が無いわけではない。

 かまってほしいからこちらから寄っていくと、マルは遊びたがって近寄ってくることが多く、きっと寂しがりやなのだと思ってしまう。

 

 人も同じように誰かに向いてほしいとか相手をしてほしいと欲求することがあるのと同じように犬もまた然りである。

 犬と戯れる時間もまた、犬にとっては幸せなのだろう。

 

 ハナは比較的落ち着いているんで、戯れても怒ったりはしないので、安心できる。

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