第六十一話 種馬の資格
『若い殿方の学生服姿は凛々しく感じますわ。フローリアンさんにペーターさん♪』
『恐悦至極に存じ上げます。
『ありがとうございます。
コレットと買い物を済ませてから洗濯屋に預けていた
『娘のアーデルハイトは愛嬌は無いのですけれど、幼い頃から非常に頭の良い子でしたわ。そのアーデルハイトよりも成績が上位の殿方の生徒が二人いると聞き及んだ際には、寝る間も惜しんで必死に勉強をしているような学生かと思いましたけれど。フローリアンさんとペーターは良い意味で私達夫妻の予想を裏切りましたわね♪』
夫妻という事は、御夫君であらせられる
『
帝国の辺境地帯である封建制度の社会で生まれ育ち身に付けた私の所作に対して、
『やはりフローリアンさんが良いですわね。後で男女二人きりでお願いしたい事がありますわ♪』
『何なりと御用命下さい。
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