第7話 アンチブンの攻防②

 システィアが、避難する人間を掻き分けて正門に辿り着いた時には、亀裂の入った門が破られる寸前だった。

 町に入る時に堅牢な守りを見て驚いたが、『竜の剣計画』のことをあらかじめ知っていれば、それも納得だ。

 状況を一目見たシスティアは、最善の手を選択する。

 システィアは、外壁の上に登って守備隊と共に防衛することを断念した。

 代わりに、正門の前に立ち門が破られると同時に、今できる最大限の威力を持つ術を発動させる。

 それが、システィアの出した結論だ。

 町長でもあるジェイコブに相談したところ、苦い顔をしながらも賛成してくれた。

 できれば、壁の上で戦っている人間を助けに行きたいところだが、手を回す余裕はない。

 決断したシスティアは、さっそく呪文の詠唱を開始する。

 ハウリングクリケットの音波攻撃が、聴覚を嫌な感じに刺激する。

 しかし、攻撃対象である門が防いでくれているので、我慢できないくらいの影響は無く、最後まで呪唱することができた。

 システィアの準備が整うと同時に門の亀裂が大きくなり、形を維持できずに砕かれてしまう。

 門を壊して命令をやりきったためか、ハウリングクリケットは音波攻撃をやめてしまう。

 意識を乱す怪音が無くなったので、システィアの精神は快晴だ。

 溜めに溜めた力を一気に解き放つ。

「ライトニングボルト!」

 宮廷魔術師団でのシスティアの二つ名は、【雷鳴の殲滅姫】だ。

 異名の通りの得意呪文は、射線上の全てのモンスターを殲滅する。

 障害物となっていたトライホーンビートルの死骸もバラバラだ。

 だが、これでモンスターは全滅したわけではない。

 ラージアントは、絨毯を敷き詰めたようにいるので、開けた空間はすぐに埋まってしまう。

 そして、門の向こうへと殺到する。

 しかも、敵が来るのは門からだけではない。

 壁を登ってきたラージアントが乗り越えてきたのだ。

 いくらシスティアが優秀な宮廷魔術師でも、これら全てに対応することはできない。

 それでも、少しでも敵の数を減らそうと、呪文の詠唱を開始する。

 だが、ここでシスティアはミスをしてしまった。

 迫り来る大軍を一網打尽にしようと威力はでかいが、発動するまでに時間のかかる術を選んでしまう。

 ラージアントは、以外と足が速い。

 このままでは、呪文の詠唱が終わる前にラージアントに詰め寄られてしまう。

 しかし、システィアは襲われることなく呪文を唱えることができた。

 ラージアントが、システィアに噛み付くのを防いでくれる人間がいるからだ。

 閃光が閃き、顎を開いたラージアントの頭が落ちる。

 一匹だけではなく、二匹三匹と立て続けにだ。

 システィアを守るためにラージアントの頭を落としたのは、無骨だが力強い剣技だ。

 町一番の剣士であるジェイコブが剣を振るったのだ。

 ジェイコブが前衛となり、システィアが呪文を唱えるための時間を稼ぐ。

 しかし、激流のように湧き出るラージアントの群れに対して、ジェイコブ一人だと心許ない。

 そのように思われるが、ジェイコブもまた一人ではない。

 ここに来るまでに合流した自警団員達がいる。

 総勢10名ぐらいの人間が壁になることで、システィアが呪文を唱えるための充分な時間を稼ぎだす。

「サンダーストーム!」

 雷撃系の範囲攻撃が炸裂する。

 システィアを中心に轟雷の嵐が巻き起こり、取り囲んでいたモンスターを消し炭に変えていく。

 吹き荒れる雷鳴が止んだ時、町に殺到しようとしていたモンスターは全滅した。

 しかし、ムルザの軍勢を、全て殲滅できたわけではない。

 壁の外には、まだびっしりとラージアントがいるのだ。

「なかなか活きのいい奴が、いるじゃないか」

 二度にわたってラージアントの猛攻を防がれたムルザだったが、まだまだ余裕のある表情をしている。

 システィアが倒したのは、ムルザにとっては替えのきく雑兵でしかない。

 もちろん、理由はそれだけではない。

システィア達が、第二波を凌いでいるうちに、すでに別のモンスターに命令を与えておいた。

 轟音を立てて、壁が崩れる。

 門の左右に新たな穴が開けられる。

 崩れてできた穴の向こうには、ハウリングクリケットがそれぞれいる。

 ジェイコブ達が戦っている間に壁を壊させたのだ。

 穴の向こうから来るのは、ハウリングクリケットではない。別のモンスターだ。

 くぐり抜けてきたのはラストホッパーだ。

 二匹のラストホッパーは怒り心頭といった金切り声をあげて突撃して来る。

 それもそのはずで、ラストホッパーは錆びた鉄を好んで食べるモンスターだ。

 彼らは、錆びついて倒れたアイアンゴーレムに噛り付いていたのに、ムルザの命令で後回しにしなければならなくなった。

 その不満を、目の前にいるジェイコブ達にぶつけようとしている。

 まさに食い物の恨みは恐ろしいというやつだ。

 ジェイコブ達、戦士職の人間にとってもっとも注意しなくてはならない敵と戦うことになった。

 ストーンゴーレムを倒したジェネラルとソルジャーも、ムルザに命令されてこちらにやってきた。

 上位種二種のラージアントは、門や穴は使わず壁を乗り越えて雪崩れ込む。

 さすがに、ジェイコブやシスティアが、どれだけ優秀であっても。これだけのモンスターを裁くのは無理だろう。

 それがわかっているのか、ムルザは容赦無く新しいモンスターを呼び寄せる。

「キャリオンクロウラー!」

 出てきたのは、口の周りに八本の触手を持つ大きな芋虫だ。

 キャリオンクロウラーは、蛇のように蠢く触手を全てジェイコブ達に向けた後、一直線に突撃して来る。

 まるで、自分の取り分を奪われないように、焦って駆け込んでいるかのようだ。

 これだけの強敵に攻められて、まさに絶体絶命の状況だ。

 せめてラストホッパーがいなければ、システィアが呪文を唱える時間ができた。

 アンチブンは鉄の町なので、立派な鉄装備をしている人間が多くいる。

 今も、金属製の大楯で防御の構えをとっている者がいるが、ラストホッパーの攻撃を受けたらどうなるか火を見るよりも明らかだ。

 しかし、今さらそんなことを言って嘆いても詮なきことだ。

 今はあるもので何とかするしかない。

 覚悟を決めて、真っ先に突撃して来るラストホッパーに対して身構える。

 だが、衝撃はこない。

 なぜなら、何者かが、ジェイコブ達の頭上を飛び越えて、その勢いのままでボディプレスかけたからだ。

 ラストホッパーは、二匹とも鉄の盾に向かってきていたので、うまく真ん中に落ちて両方とも巻き込むことができた。

 おかげで、後ろに続くキャリオンクロウラーもうまく足止めすることができた。

 乱入して来たものが何なのか、正体を見極めようと目を細めるシスティア。

 頭上に浮かせた魔法の明かりに照らされた物を見て、システィアは強張った顔になる。

 それに対してジェイコブは、逆に安堵した顔になる。

 ラストホッパーを押さえつけている物の正体は骨だ。

 大型動物の骨格が、激しく暴れるラストホッパーを押さえつけていた。

 システィアは、新たな敵かと思って警戒するが、ジェイコブ達は一目見て味方だとわかった。

 なぜなら、これはマクガソンが操る見知ったゴーレムだからだ。

「待たせたな」

 その証拠にマクガソンが姿を現わす。

 彼は、倉庫と思われる建物の屋上にいる。

 少しでも自身の安全を確保するためだ。

 頼もしい援軍が来てくれたことで、みんなが活気付く。

「ジェイコブ。ベアードが咥えている物を受け取れ!」

 マクガソンの言葉と共に、ベアードが立ち上がってラストホッパーを投げ飛ばす。

 二匹ともキャリオンクロウラーにぶつけられて大いに後退する。

 今ので、ラストホッパーが気絶したみたいなので、ジェイコブの方へとベアードを振り向かせる。

 ベアードの口には、マクガソンの言う通り何かが咥えられている。

 それを確認したジェイコブは、ベアードの足元へと駆け寄る。

 マクガソンは、ジェイコブがちょうど良い所に来たのを確認して、ベアードの口を開けさせる。

 両手で抱えるように受け取った物は、布に包まれていて一目で何かはわからない。

 持った感じはずっしりと重く細長い。

 何かはわからないが、聞き返すことはせずマクガソンを信じて覆いをはずす。

 出て来た物を見てジェイコブは、息を飲む。

 ジェイコブは、一本の剣を握っている。

 形状は両手用の大剣。

 刀身は幅広でくすんだ金色をしている。

 さらに、不思議な文字のように見える模様が彫り込まれている。

 こんな時でなければ、いつまでも見入ってしまうような美しさと神秘性を合わせ持っていた。

「いいんですか?」

 剣の由来を知っているジェイコブは、恐る恐る尋ねる。

「かまわぬ。出し惜しみはなしだ」

 マクガソンは、今回の襲撃と王妃一行の疎開が、偶然重なったものとは思っていなかった。

 予想したとうりに、暗殺か誘拐をしに来たのなら、ここで全力で叩いておかないと後の災いとなるだろう。

 だからこそ、完成したばかりのドラグソードを孫のエバンスに託して出撃させたのだ。

 マクガソンが、ジェイコブに渡した剣も、同じ理由から保管場所からとって来たのだ。

 おかげで、ここまで来るのに遅れてしまったが。

 ジェイコブの持つ剣は、邪竜の化石を発掘している時に出て来た物だ。

 それも、心臓の位置にある魔結晶に突き刺さった状態で。

 おそらくこれは、物語に出て来る神剣なのだろう。

 なぜ、神の戦士が、邪竜の心臓に神剣を突き刺したまま去ったのか、理由はわからない。

 物語では、そこまで語られていなかったからだ。

 神剣は、発掘して以来ずっとマクガソンの元に隠されて来た。

 根拠はないが、直感的に秘密にしたほうがいいと思ったからだ。

 マクガソンは、今こそ神剣を世に出す時と思い、隠し場所から引っ張り出して来たのだ。


 神剣を手にしたジェイコブは、素振りを二、三度行いバランスを確かめる。

 悪くない感触を覚えたジェイコブは剣を構える。

 衝突して気を失っていたと思われるラストホッパーが起き上がる。

 ソルジャーとジェネラルも、ジェイコブ達をすぐに襲わず包囲している。

 ジェイコブは今、システィア達から離れてしまっている。

 ベアードから神剣を受け取っている間に分断されてしまったのだ。

 部下達は、この状況を悲痛に感じているがジェイコブは違った。

 自身に満ち溢れた顔をしている。

 神剣を手にした高揚感は確かにあるが、それだけではない。

 義父のゴーレムに背中を預けることができるかるだ。

 ジェイコブは、自警団員としてマクガソンと仕事を何度かしたことがある。

 だから、巧みなゴーレム操作とタイミングを計った魔法の使用の絶妙さを信頼している。

 ラストホッパーとキャリオンクロウラーがジェイコブの元に突撃する。

 動きの節々に怒り浸透といった感情がうかがえる。

 先制攻撃としてラストホッパーが触角の鞭を振るう。

 金属を腐食させる攻撃を、ベアードが防ぐ。

 ベアードは、ボーンゴーレムなのでラストホッパーの攻撃を防いでも問題ない。

 そのまま腕に巻きつけて、引っ張り上げる。

 予想だにしなかった事態に抵抗するが、力はベアードの方が上なのでズルズルと引っ張られる。

 充分な間合いまで引っ張られたところでジェイコブが走る。

 ラストホッパーの最大の武器である触角は巻きつかれて使えない。

 為す術もなく脳天に神剣が叩き込まれる。

 手応えはあった。だが、抵抗はなかった。

 一瞬外したかと思ったが、それは気のせいだということがわかった。

 ラストホッパーの体が真っ二つになったからだ。

 そのまま歓喜と驚嘆の感情に流されることなく、隣のラストホッパーに向かって振りかぶる。

 だが、この個体はこのまま切り捨てられるのをよしとせず抵抗する。

 神剣が振り下ろされる瞬間に、跳躍して逃れたのだ。

 斬撃が空振りし思わぬ隙ができる。

 そこを、後ろから迫ったキャリオンクロウラーが襲う。

 即席だが、いいコンビネーションだ。

 キャリオンクロウラーの触手には麻痺毒が滴っている。

 下手にダメージを受けると、体が動かなくなって蹂躙される。

 ジャンプしたラストホッパーも急降下しながら襲って来る。

 このままでは、挟み撃ちになってしまうが、ジェイコブの顔に焦りや悲愴感はない。

 自分が一人ではないことがわかっているからだ。

 ベアードが、腕を振り回す。

 この腕には、跳躍しているラストホッパーの触覚が絡みついている。

 それを振り下ろすことで、キャリオンクロウラーにぶつけるのだ。

 キャリオンクロウラーの体に思いっきりめり込んだ。

 体の硬度はラストホッパーの方があるからだ。

 今の衝撃で、双方ともにかなりのダメージが入ったはずだ。

 その証拠に、どちらも動かずピクピクしている。

 こんなチャンスを見逃すほどジェイコブは甘くも素人でもない。

 当然のごとく、まとめて一刀両断にする。

 人とは違う色の体液を撒き散らして、一気に二体のモンスターが絶命した。

 ジェイコブが残心をしていると、背後で青白い光が放たれ爆音が轟く。

 システィアの【ライトニングボルト】だ。

 ジェイコブとは微妙な距離にあるため範囲攻撃は使えないが、それでも多数を巻き込める強力な魔法は使える。

 今のは、ジェネラル狙って放ったものだが、直撃したにも関わらず相手は生きている。

 射線上のソルジャーも、ダメージは与えたが殺しきれてなかった。

 やはり、ワーカーよりも格上だと、耐久力が上がっている。

 目の前の強敵を倒し終えたジェイコブは、そのまま突撃してソルジャーの背後から斬りかかった。

「あれは聖剣!? まさか勇者!」

 ジェイコブの振るう、くすんだ黄金の剣を見てムルザは驚く。

 勇者とは、世界に魔王が現れた時、それを討つ者として人類の中から現れる英雄のことだ。

 神から聖剣を授かり、巫女から神託を受けた者が勇者として認められる。

 この世界に魔王が現れるのは、今回が初めてではない。

 過去の歴史の中で、魔王と勇者は何度となく現れ戦ってきた。

 その過程で、国が滅びることが幾度となくあった。

 今の魔王が現れる前にも勇者と魔王の戦いがあり、勇者が勝った。

 今生では、魔王はいるが勇者は今だに現れてはいない。

 ムルザの上司である死霊王は、勇者が現れないようにしたと言っていた。

 確かに、今までは現れなかった。

 そのおかげで二大大国を滅ぼすことができた。

 だが、ジェイコブが持つ黄金の剣は、死霊王から聞いた聖剣の特徴と一致する。

 神代の文字を刻まれた黄金に輝く剣という特徴と。

 ならば、ジェイコブが勇者ではないかと、ムルザは自然に考える。

「思った以上に楽しませてくれるじゃないか!」

 予想外の出来事が何度もおこることに、ムルザは怒りを感じるどころか、逆に闘志をみなぎらせていく。

 魔族が、いかに戦闘狂なのかが分かろうというものだ。

「次は、こいつでどうだ!」

 ムルザが、次に呼び出したのはカマキリだ。

 一見すると、最初に連れ立っていたジャイアントマンティスと同じに見えるが、こちらの方が体が一回り大きく、体色も茶褐色になっている。

 外壁の上に現れたカマキリは、離れた間合いであるにも関わらず、思いっきりカマを振り下ろす。

「まずは、お前からだ死霊術師!」

 振り下ろされたカマからは、風の刃が生み出されマクガソンへと放たれる。

 ムルザが呼び出したのは、ジャイアントマンティスの上位種でウィンドマンティスという。

 ウィンドマンティスは、見ての通りカマから風属性の攻撃をすることができる。

 狙う相手はマクガソン。

 ラストホッパーとキャリオンクロウラーを、連携したとはいえ圧倒する力を持つゴーレムのベアード。

 これをスケルトンだと思い込んだムルザは、操っている術者を攻撃する。

 モンスターの群れから身を守るために屋上にいたマクガソンの元に、風の刃が襲いかかる。

 危機を感じ取ったマクガソンは慌てて身をひるがえす。

 先ほどまで立っていた場所が破裂する。

 風の刃が炸裂したのだ。

 しかも、一度では終わらない。

 連続で執拗に攻撃し続ける。

 倉庫の屋根はズタズタになりマクガソンは、下に落ちていった。

「義父さん!」

 ソルジャーを、さらに一体切り伏せたところでジェイコブが異変に気づく。

 マクガソンが立っていた倉庫が破壊されるのが見えた。

 助けに行きたいところだが、どうにも手が離せない。

 ソルジャーが思いの外硬い体をしてるので、鉄の剣では致命傷を与えることができないのだ。

 今、有効打を与えることができるのは、ジェイコブの神剣とシスティアの魔法だけだ。

 なので、助けに行きたくても離れることはできない。

 そんなことをすれば、戦線が崩壊するだろう。

 一縷の望みを託してベアードの方をチラリと見る。

 完全に沈黙してうなだれている。

 マクガソンが無事なら、何らかのアクションをするはずだ。

 しかし、動かない。

 最悪の事態を想像してしまうが、ベテランの戦士は集中を乱さず剣を振るい続ける。

 とにかく今は、敵を殲滅させることが先決だ。

 一分一秒でも早く駆けつけるためにも、堅実に戦い続ける。

 まさに、急がば回れといった精神だ。

 焦燥感を抑えて戦うジェイコブの五感が、さらなる異変を感知する。

 最初は、大地の振動を。次いで地響きする音を。

 新手を、思わせる不吉な予兆を捉えることができた。

 だが、その発生源が町の外から来た物ではないと気づいた。

 むしろ逆で、町の中からやって来る。

 そのことに気づいたジェイコブの顔は、胸に希望の光が灯ったものになった。

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