第24話 入団試験編 終

あれから7日後、俺は薪輪まきわやまに帰ってきた。

「ただいま〜じいちゃん〜」

「おぉおかえり蒼蒔!無事に帰ってきてくれて何よりじゃわい」

「じいちゃんにお土産!くさや!」

「わしの好物じゃ!ありがとうのう」

まったくなんでこんなに臭いものを好き好んで食べるんだか。

「それとさ、俺、御手守師団の入団試験に合格したよ!」

「それはホントか!わしはお前が絶対に合格出来ると信じておったぞ!」

「じいちゃんに教えてもらった怪手道のお陰だよ!すっごく活躍したんだからな!」

「そうかそうか、よかったよかった」

「蒼蒔、実はの、千年裏真流は、、、いやなんでもない」

じいちゃんは何かを言いかけたが口を閉じてしまった。

気になるけど何回聞いても教えてくれないんだよな〜

その夜じいちゃんはくさやを焼いた。

俺はたまらず外に逃げ出した。


◇◆◇

「ごほっごほっうぅ・・・死ねぬ、あいつを殺すまでは・・ごほっごほっ」

じいちゃんの言葉は寝ている蒼蒔には聞こえていなかった。

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