11-2
土曜日に、ななのちゃんは朝、僕が出る前にお弁当を届けに来てくれて、その後、午前中はサッカーの練習をして、僕のところに戻って勉強していたのだ。僕が帰ると
「おかえり 今日のお弁当はどうでしたか?」
「あぁ いつものようにおいしかったよ ありがとう」
「うん シュウ あのさー ナナコが先輩にサッカー部にって 誘われてるんだよね クラブの卒業した男の子が、今、男子のサッカー部に入ってるんだよねー そいつが余計なことしゃべったみたい 私等がサッカーやってるってこと・・」
「そう しょうがないよね でも 君達は両エースだったんだから」
「ナナコに 一緒に 見学に行こうよって、誘われてるんやけど・・ 私 部活なんてやってる余裕ないやん」
「そうかぁ? 部活も高校生活には大事だよ」
「ううん 私 バイトせんならんヤン そのためには成績 よーないと 許可もらえへんらしいネン そやから 1学期は必死で頑張らなーあかんし 勉強せんとー 奨学金も 今 申請してるネン」
「・・・そう どーしても バイトなのかぁー」
「そーやでー お母さん 助けなきゃ 高校になって いろいろとお金 必要になるやん 修学旅行の積立金やって もう しとかなあかんねやでー 私が、バイトしたら、お母さん 掛け持ちまでして、働かなくて済むヤン そやけど、バイト始めたら、シュウと会えるの 少なくなるかもなぁー それがなー」
「まぁ そーなったら 僕が 時間を合わせるようにするけどな」
「ほんと? そーなると うれしいなぁー」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます