なんらかの比喩とかではなく、本当にお菓子作りが目的の異世界物語です

 この物語の目的は、作品紹介でも語られているとおり、ガトーショコラを始めとしたお菓子全般を作ることです。

 ネタバレ回避のためにぼかして伝えると、主人公はパティシエとしての技術はありません。あくまで料理の得意な男子高校生です。

 しかし異世界に彼を引っ張ってきた女神様は、ちょっとした勘違いにより、パティシエと同等の成果を求めます。

 本格的な職人ではないのに、本格的なガトーショコラを作らないといけないわけですから、彼自身が技術を上げていくしかありません。

 しかもゆっくり作る暇もなく、次々と新しい要求が降りてきます。

 そうやって悪戦苦闘しつつ、男子高校生ががんばっているうちに、物語は過去編に入ります。

 なぜ女神様が、ちょっとした勘違いにより、男子高校生にパティシエの技術を求めてしまったのか、が語られるわけです。

 この部分はネタバレ中のネタバレでありまして、なによりこの物語の核心なので、もしこのレビューを読んで興味を持ったなら、さっそく自分で読んでみましょう。

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