飯テロ(お菓子)系能力解放の異世界転生

最初は作れるものが少ない中で、さまざまな素材スキルや調理製造、レシピや素材が解放され振る舞っていくのが、ファンシーな異世界転生の世界観にすごくあっておりました。
 また、無条件に能力が解放される訳ではなく次の取得条件も明示されているため、なんでもありではなくキチンと目標がある中で進んでいくのもまた面白い要素でした。
 何度も失敗する調理もある中、
 お城に登場してくる動物系のキャラクターと仲を深め、食材を分けていただいたりお菓子を囲みながら話したり、ピンチの時には協力しあったりというのは微笑ましい感情になれました。
 また、調理シーンが細かく丁寧に描写されているため、すごくほのぼのとした世界観に没入したような気分に浸れる素晴らしい作品です。
 3〜6話前後で1つのお話に一区切りつくので、あまり読書に時間が取れない時にでもスッと読めるのも魅力の1つかと思います。
 Menu2からは違った視点、過去のお話で出てきた人物の物語になっており、世界観は同じながら背景や過去の掘り下げが明らかになっていくのかなと続きが非常に楽しみです。
 異世界転生で多いバトルものとは違う、ほのぼのと美味しいものが文章から楽しめる日常系物語として、非常におすすめの一作です。

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