第29話 反撃の時 澪のターン
※澪が反転して澪オルタになってます。
前話に引き続き、性描写が苦手な人は飛ばしてください。
でも本当に勘違いしないで! あくまで体の洗いっこだから!
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紗夜はあの澪を手籠めにできていることに、とても調子に乗っていた。
ふわふわふにふにのマシュマロのような揉み心地の胸はいつまでも触っていたくて、少し触れただけでビクッと反応する澪の身体が面白い。
やられる方ばかりだったから分からなかったが、主に対する背徳感がゾクゾクしてやる方も止められなくなりそうだ。
(お胸でこれなら、もっと敏感なところはどうなっちゃうんだろう‥‥‥?)
紗夜はチラリと、澪の無毛の先にあるぷっくりと膨れた先を見る。
あそこは紗夜にとっても未知の世界だ。流石にかつての澪もそこまでは手を出さなかった。
けれど自分たちは成長した。ならばネクストステージに向かうのも‥‥‥。
「ゴクリ‥‥‥」
我知らずに息を飲みこみ、そ~っとゆっくりとした動きで手を伸ばす。今の紗夜の目には他の何も入らない。
だからこそ気が付かなかった。澪の目がトロンとしたものからいつの間にか嗜虐的なものに変わっていることに。
「——きゃっ!?」
突然、伸ばしていた腕が横からガシッと掴まれる。そのままグルンッと視界が一回転したと思ったら、いつの間にか澪が座っていた場所に自分が座っていて、紗夜は目を白黒させる。
「え? え? なにが‥‥‥」
「うふふ♪ さっちゃん、私の身体を随分弄んでくれたのね? おかげで火照っちゃった。‥‥‥悪い子」
「へ? ——ひゃんっ//」
ふっと耳に息を吹きかけられてるような囁きに、紗夜はさっきとはまた別のゾクゾクとした感触に襲われて、ふにゃふにゃと全身からの力が抜けていく。
かつて澪によって調教されきったその身体は、紗夜の意思に関係なくたったそれだけで下腹部がキュンとして抵抗できなくなってしまった。
「み、みーちゃん‥‥‥なの?」
「私が他の誰かに見えるの? さっちゃんは不思議なことを言いますね」
そう言ってニコリと微笑む澪。確かにいつもの笑みで、いつもの完璧な令嬢としての振る舞い。
けれど、紗夜には纏う雰囲気が全然違うような気がした。まるでそう、昔のような‥‥‥。
「そんなことよりも、今日は私もさっちゃんを洗ってあげます。さっきのお礼‥‥‥覚悟してね?」
「——ひあぁっ!」
背筋を指先でなぞられて、紗夜は折れてしまうのではないかというくらい背中をのけぞらせ、ビクビクと痙攣を繰り替えす。
あぁ‥‥‥これから自分はどうなってしまうのだろう。あの細くしなやかな指を使った手さばきで昔みたいに色々されちゃうのだろうか‥‥‥。
とても不安に思うのに、けれど身体はそれを望んでいるような気がした。不安と期待と恐怖と渇望で頭がぐちゃぐちゃになる。
「あれ? さっちゃんが使いすぎたせいでもうボディーソープが無くなっちゃってます。これじゃあヌルヌルの刑ができませんね‥‥‥」
(え、そんな‥‥‥って! 違う違う! よかった! これで——)
「まぁいいです。ヌルヌルならさっきさっちゃんが私の身体に塗りたくってましたし、これを使えば‥‥‥ぎゅっ♪」
「——んにゃっ!?」
背中全体にふにゅっと温かいモノが押し当てられて、それを上下にこすりつけられる。
それだけじゃない。さっき紗夜が澪にしたように、泡立った手のひらが紗夜の身体を這いまわって、あらゆるところを綺麗にしていく。
背中に押し付けらえる柔らかな感触と、滑るように蠢く指先が紗夜の全てをトロトロに溶かしていく。
「あっ! あっ! はぁんっ!」※体を洗ってます。
だけど、澪のやり方は紗夜のそれとは同じように見えて全く違った。皮膚の厚いところは強く、敏感なところは優しく。強弱をつけた動きは紗夜の身体すべてを揉みしだいていく。
その度に紗夜は襲い掛かってくる快感に抗えず、嬌声を抑えることができない。
(な、なに、これ‥‥‥前と全然、違う‥‥‥みーちゃん、巧くなって‥‥‥)
そう、成長していたのは紗夜だけじゃないのだ。紗夜がかつての澪の手癖を手に入れたように、澪もその手癖を妙技に昇華させていたのである。
「んん~~~~っ!」※体を洗ってるのです。
「はい、綺麗になりました♪ ‥‥‥そういえば、さっきさっちゃんは胸が小さいのを気にしてましたよね」
「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥」
「せっかくだから大きくなるマッサージを教えてあげます。姉ちゃ‥‥‥然る方に教えてもらって自分で試しましたから効果はバッチリ保証しますよ」
「ま、待って‥‥‥」
(い、今敏感なのに、そんなことされたら私は‥‥‥)
そんな紗夜の抗議は澪のアルカイックスマイルで受け流された。
「待ちません♪」
紗夜は絶望的な気分に陥った。しかしすぐに快楽の激流にのまれて何も考えられなくなる。
「両腕は頭の後ろです。まずはハリをアップさせて谷間を作るんです。こうやって‥‥‥」
「だ、だめっ‥‥‥いっぱい、触っちゃ‥‥‥」
「何言ってるんですか? 触んなきゃ教えられませんよ。ほら、ちゃんと鏡を見てやり方を覚えてください」
「そんな‥‥‥っ! ——きゃっ! んっ!」
紗夜の胸が澪の手によってムニュムニュと形を変えていく。
外側から内側に、横から中央に寄せられて、下から上へと、円を描くように。
まるで弄ばれているようなのに、なぜか鏡に映る自分を見ていると、不思議と興奮してくる。
「はい、できました♪ さっちゃんの可愛い谷間♪」
「はぁっ‥‥‥はぁっ‥‥‥はぁっ‥‥‥」
果たして確かにできている。まだ小さくて無理矢理感があるけれど、自分の谷間が。
しかし、そのことに喜ぶよりも紗夜は澪に胸を揉みしだかれて息も絶え絶えになっていた。
「次はボリュームアップです!」
(ま、まだあるの‥‥‥)
「脂肪には流動性があります。だからこうやって‥‥‥背中から脇腹、二の腕からデコルテ、お腹から胸に向かってお肉を持ってくるんです」
(あっ、これは普通に気持ちいい。変な感じじゃなくて、普通のマッサージみたいな‥‥‥)
「最後に集めたお肉をぎゅって胸に抱えるようにすれば‥‥‥ほら! 少し大きくなったと思いませんか?」
「ほ、ほんとだ‥‥‥」
紗夜は感動した。未だ小さくはあるものの、まな板から砂場の小山くらいにはなっている気がする。ほんのすこしぷっくりしただけだけれど、確かな膨らみを感じられる。
「今はまだ定着していませんから、少ししたらもとに戻っちゃうかもしれませんけど、毎日続けてたら大きくなりますよ」
「そっか‥‥‥」
それは嬉しい。毎日やってみようと思う。
けれど、なんだろう‥‥‥紗夜はなんとなく刺激が足りないと思ってしまった。
(もっと、キモチイイのが‥‥‥って! 何考えてるの、私!?)
「あらら、さっちゃんの欲しがりさん♪」
「ち、ちがっ!」
「さっちゃんが何を考えてるかなんて、顔を見たらわりますよ。幼馴染だから」
「みーちゃん‥‥‥」
「安心してください? 最後の仕上げはとっても刺激的でキモチイイですから、ね?」
「ぅん‥‥‥」
耳元で囁かれる甘い言の葉に、もとから抵抗などできていなかったが、今ではもう心まで無抵抗になってしまった。
その表情は完全に頬を赤らめて完全に蕩けきっており、澪以外の誰かには見せられない顔だ。
あとはただ澪の手を受け入れて、めくるめく快楽の世界を堪能するだけ。
「最後は乳腺マッサージって言うんですけど、まずは左胸です。やり方は胸の上部に右手を下部に左手を優しく当てて、右手は左脇へ左手は谷間に向かって回すように刺激する。これを15往復」
澪がそう言ってやり方を説明すると、さっそく後ろから腕を回して紗夜の小さな左胸を包むように両手を当てた。
「——っ!?」
まだ、ただ触れただけ。だがそれだけで紗夜の身体はびくりと跳ねて、何をされてしまうのかと期待で鼓動が激しくなる。
「じゃあゆっくりやりますね? ‥‥‥い~ちっ♪」
「は、はい‥‥‥——んんんッ!?」
「に~いっ♪」
「ああんっ! ま、待って——んっくぅ‥‥‥っ」
「さ~んっ♪ 待ちませんよ?」
「そん、にゃ‥‥‥っ!」
かけ声に合わせて澪の手が往復する度に全身がしびれる感覚に飲み込まれて、身体の力がことごとく抜けていく。紗夜はクタリと澪に身体を預けてされるがまま。
「ろ~くっ♪」
「あっ、んっ——はぁんっ//」※マッサージです。
隠せないくらい大きな声が漏れて恥ずかしい。けれどダメだ、とてもじゃないけれど抑えようと思って抑えられない。
「きゅ~う♪」
「だめ‥‥‥もぅ‥‥‥みーちゃん♡」※だからマッサージです。
だんだんと頭がぼんやりとてくる。自分が何をしているかわからなくなってきて、何をされているかもわからなくなってくる。
ただ、背中は温かく包まれていて、それが最愛の人であることだけが確かだった。
「じゅ~に♪」
「しゅき~♡ みーちゃんしゅきなの~♡ だいちゅきなのぉ~♡」※本当にマッサージなんです!
紗夜は理性が完全に崩壊してしまった。瞳は大きなハートマークになって、口端から唾液が垂れている。脳裏を占めるのは澪のことだけで、ありのままを叫ぶことしかできない。
——そして。
「じゅ~ご♪」
「ああああぁぁぁぁ~~~っ//」※勘違いしないでくださいっ!
最後の一回が終わった瞬間、紗夜は今まで以上の嬌声をあげて、足をピンと張りビクビクと痙攣を繰り返した。
「はい、終わり♪」
「はぁっ‥‥‥はぁっ‥‥‥はぁっ‥‥‥」
「さっちゃん、なかなか凄かったわね。私もちょっとドキドキしちゃった」
そう言って頬を染める澪を見て、紗夜は無性に抱き着きたくなる。もっと絡み合って、唇を押し当てて、心から一つになりたい。
少し振り返れば、すぐそこには澪の顔。理性が崩壊している今の紗夜は、自分を抑えることなんてできなかった。
「みーちゃん‥‥‥」
「さっちゃん‥‥‥」
零すように名前を呼んで、そっと顔を近づける。
すると、澪もまた答えるように近づけてきて‥‥‥。
「じゃ、次は右胸をやりましょう♪」
「え゛‥‥‥」
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——————
————
——
—
「じゅ~ご♪」
「~~~~~~~~~っ‼」
最後の一回が終わって、紗夜はついにその意識を手放した。
クタリと力が抜けて胸に寄りかかってくる紗夜の顔を見て、澪はてへぺろする。
「あちゃ~、紗夜にはちょっと刺激が強すぎたでしょうか? まぁ気持ちよさそうでしたし。私も気持ちよかったですし、イイってことです!」
それからお互いについていた泡を洗い流して、お風呂に浸かることにした。
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やりすぎちゃったかな‥‥‥?w
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