第27話 縁談

 ティアナ

 「縁談がきた」

 シーン

 「嘘ですね、完全無欠に嘘っぱちです」

 ティアナ

 「まあ、うさんくさいけど、縁談」

 ティアナの軍の四将、副官兼参謀役のシーン、この会議も多い、普段から6人の上層部。

 マック

 「どうも疑ってしまいます」

 シーン

 「ぶっちゃけた話、諜報、また工作、様々な裏話、そういうきな臭い話しかない」

 ティアナ

 「状況的に臭いわ」

 この縁談、この城の中庭の形。

 シーン

 「なんとも方向性があれな方々で」

 ナンパ公爵子息、美形文官、張本人は軽い印象に飾りの多い身なり、容姿は高い美形も、金銀財宝過ぎて成金に見える軽薄王子。

 シーン

 「なんていうか、ぶれないですね、見事に統一された男性3人とは、恐れ入りました」

 ナンパ公爵子息

 「あー、シーンさんって軽い女性なんだね、意外だな」

 シーン

 「ティアナ姫はどちらかと言えば軽い方です、ただ方向性にティアナ姫が好きになれない金銀財宝ですよね、後、ティアナ姫の好みから、美形はないですね、男前な男性になりますね」

 ナンパ公爵子息

 「あー、そりゃ外したな、男前な男性じゃないからな」

 シーン

 「ええ、線が細い男性が嫌いなんで、美形より男前、やっぱり好みから渋みは早いですね、やっぱり最前列に突撃する斬り込み隊長みたいな」

 見事に外した3人、完璧に外した。

 美形文官

 「成る程、それは縁談を思えばあまりないですね」

 シーン

 「普通にない、縁談の現実から戦場に剣持たないとか、兜しねぇとか、鎧重いとか、酒がないとか、最後は昼寝したいとか、あまり」

 的確に突くシーン。

 シーン

 「ぶっちゃけた話、ティアナ姫の縁談にしては立場が悪い、実はナンパ公爵子息、でも長男、美形文官、でもエリート、軽薄王子でもまとも」

 美形文官

 「悪いとは?」  

 シーン

 「つまりですね、縁談に来るには、立場が悪い3人です、そうじゃないと縁談に来ませんから、するとナンパ公爵子息は女絡み、美形文官は浮気絡み、軽薄王子は手を出した、よって罰の左遷に縁談に来ているとしか」

 的確に突くシーン。

 シーン

 「うーん、実はナンパ公爵子息は長男、美形よりはエリート、女がよる、100人が80人はよる、完璧だ、ところが軽薄王子は女がこない、それは100人いても二人かな」

 的確に突くシーン。

 ナンパ公爵子息

 「シーンさん、凄い」

 シーン

 「ええ、だて宮廷にいません」

 美形文官

 「成る程、見る目はありますね」

 シーン

 「ぶっちゃけた話、美形文官は浮気絡みに妊娠させた、ナンパ公爵子息は長男でも不倫だった、軽薄王子は手を出した先が王の女だった、まあこんなかんじです」

 3人は的確に説明したシーンに感心した。

 ティアナ

 「やる気ないな」

 シーン

 「あるわけないでしょう」

 この飯を食べる五人。

 シーン

 「まあ左遷に縁談、まあ罰としては軽いかな、もっとも単なる罰でもない、運が悪いとも、よいとも言い難いし、一応はティアナ姫は適齢期ではありますが、戦場にばっさんばっさんですから、いささか結婚式とは言い難い」

 ナンパ公爵子息

 「まあ、凱旋姫はいいけど、結婚式は難しいよ、男も好みあるしさ」

 シーン

 「ええ、まさに凱旋姫ではありますが、第一王子は結婚式万歳、第二王子は結婚式万歳、さあて第一王女はどなすんべと言われても、どうしようもない」

 美形文官

 「確かに、皆無です」

 シーン

 「そう、文字通りに縁談があり得ない、確実にあり得ない、つまりティアナ姫の婚姻はあり得ない、それは君主の立場上、ティアナ姫は魅力がない、だからどうした状態しかない」

 ナンパ公爵子息

 「確かに、皆無だからね」

 シーン

 「ティアナ姫は婚姻の利益がない、欠片もない、一切ない」

 利益がかい婚姻はあり得ない。

 シーン

 「当たり前な利益がない、婚姻しても特がない、旨味がない、苦味もない、渋味もない、一切ない、それが凱旋姫の現実」

 ナンパ公爵子息

 「そうだね、全くない、一切ない」

 シーン

 「利益のない婚姻はあり得ない」

 全会一致の意見、ティアナの婚姻は男性に利益がない姫。

 シーン

 「そう、平民の恋愛観は平民の恋、貴族は家がある、王族は国がある、婚姻は利益最優先、それ以外は却下、これに限る」

 ナンパ公爵子息

 「結婚式はないが、いいの?」

 シーン

 「問題はない」

 飯の後に帰る3人。

 利益がない婚姻はあり得ない、この男性の利益、女性の利益。

 ティアナ

 「なんとも」

 シーン

 「王族の婚姻は利益最優先しかないです」

 この縁談位の話、どんな事も利益最優先の婚姻、これに反した恋愛はない。

 この形と第一王子、第二王子の病が重症化、医者達の限界を判断、シーンが診察の形。

 シーン

 「風邪、肺炎、梅毒、インフルエンザ、結核、他に病が13個です」

 治療の形、この第一王子から治療、この間に第二王子を治療、この範囲に二人を繰り返しの治療。

 シーン

 「大半は終わりました、結核がまだです、これは長いですよ、半年はかかります」

 この薬、また定期的な様々。

 コツコツと治療、この回復の形。

 多重型の病にかかっていた第一王子、第二王子。

 治療した後にリハビリ、このシーンもてこずる形の多重型の病だった。

 ティアナ

 「痩せたね」

 第一王子

 「ああ」

 シーン

 「回復したくらいだ」

 完治した後にリハビリ生活、この歩ける位に回復、医者の派閥の争い、どうしてもある現実。

 杖にリハビリ、病が二十個近い数の多重型の病。

 ティアナ

 「別人みたい」

 シーン

 「やっぱり、治療したも、体力はまだまだ」

 シーン位の医者が治す病もあり、ティアナの副官兼参謀役も、名医でもある。

 一命はあった、だが体力は極端に低下、杖のリハビリ、ここまでの低下は稀、一般の医者なら放置した位。

 リハビリと食生活、この三ヶ月に多少は回復した。

 杖なしでも歩ける位、このシーンでも限界に近い回復力、この走る力はまだまだ遠い。

 魔法医療の無償提供、この治すも、シーンのやり方は反対者も少なくない。

 他に虫歯も治療、この専用のやり方がないと無理。

 ティアナの軍の魔法医療は、交代制に無償提供をする形。

 ティアナ

 「あれね、名医のシーンを頼るってるのね」  

 シーン

 「ありますね、病ですからね」

 シーンが治療する難易度の患者も少なくない。

 ティアナ

 「外科ってあれよね、排除するやり方」

 シーン

 「ええ、とっちゃいますね」

 この他の治療法もある。

 他の仕事もこなしつつ医者の仕事もこなす。

 シーン

 「ティアナ姫、あれなんですが、梅毒が大流行してます」

 ティアナ

 「えーと、わかんない」

 シーン

 「セックスで感染する性病です」

 この厳戒態勢、梅毒は最優先に治療、この性病を治療する毎回、この男性も、女性もかかる。

 国内の病は治療した形。

 解除された厳戒態勢。

 軍は医療に関した専門家を集めた総合医療軍を追加、この巡回の医療も開始。

 シーン

 「よいというか、早いと言うか」

 ティアナ

 「結構な話だったらしいわ」

 シーン

 「当たり前ですよ」

 この総合医療軍が様々に治療を繰り返す。

 軍に医療の集団を作るロシル王国軍、この問題はあるも、病から守る医療は加速。

 














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