第56話

 「おかえり、二人とも遅かったわね」

 

 家に帰ると、ソファで寛いでいる母にそう言われた。


 「ちょっと、色々あ・・・って」

 

 家に帰ったら、一番初めに何をするだろう。当然、手を洗うだろ。

 手を洗う為に洗面所へ向かった。だいたいの家が洗面所があってその先にお風呂場があると思う。俺の家もそうだ。

 洗面所への扉を開けて、その先の景色を見てフリーズしてしまった。

 さっき、駅まで送り届けた外国人が裸でいたのだ。


 「Wow!!このイエにスンデル人デスか?ウンメイデス!!」


 外国人は固まっている俺に裸のまま、抱きついてきた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る