燕尾
押し寄せる波濤
岸壁を削る白波
飛沫は砕けて
雪を真紅に染め上げる
(それは君臨者の血潮です)
除け除け取り除け
(罵倒が蒼ざめた海原に木霊します)
轟轟と鳴り響く海峡の絶叫
ツバクラメの尾が描く弧線
(それは背中を打つ鋭い風切り音のよう)
妬みと嫉みと碧い海
それは残酷な水平線となって
(わたくしさえも取囲み)
独りぽつんと立ち尽くしています
海は荒れ狂う嵐の様相を呈し
(本性は活字の海に沈め)
あゝ
紙よそれを掬い給え
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます