わたしがいなくなっても

わたしがいなくなっても

世界は困るまい

いつも通りに時は進んで

少しずつ何かは変わっていくだろう


もし


わたしがいなくなったら

わたしの世界もそこで終わる

プッツリと呆気なく

まるではなから存在しなかったように


それでも


わたしがいなくなったら

寂しいと思ってくれる人が

一人でもいて

ひと粒の涙でも流してくれるなら

それは

とても幸せなことではあるまいか


それこそが

生きたあかしというものではないかと


わたしは思うのだ

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