霧雨の降る森
霧雨の降る森は
ひんやりとして心地よかった
憂鬱や哀しみも
静かに流してくれるようで
わたしは靴を脱いで裸足になる
若葉の匂いに包まれて
足裏に土を感じていると
張り詰めていた胸が緩んだ
雨の音に気づけば
薄闇の部屋にひとり
ああ、灯りをつけなければ
それでも目を瞑れば
わたしは
霧雨の降る森へ
還って行ける
あの懐かしき清浄のなかへ
きっと、この心はいつでも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます