影法師

何に追われるように

生きているのか、と

問いかけてみる夕暮れの道で


何を追いかけて

生きてきたのか、と

問いかけられて今更ながら惑う


長くなる影法師


わたしの輪郭が

薄闇に滲んでいく


見失うまいと

見開くまなこ


時は流れる

容赦もなく


わたしと影法師


こんなふうに夜に溶けていくのか

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