冬に咲く花

あれほど吹雪いていた雪も止み

積もった雪も溶けたけれど

寒波はまだ続き

氷点下の冷え込みは相変わらず


空は一面の薄灰色

景色は今日も霞んでいる


まだ力の入らない身体を布団から起こし

白粥に梅干しで朝食を済ませたあと

白湯で薬を飲む


手のひらの

この小さな温もりが

じんわりとわたしを温めてくれる


文学の絆で結ばれた友たちの

優しい気遣いが胸に沁みて

心を通わせられる人々が

いてくださる幸せを思う


この冬という季節にも

咲く花があるように


咲けぬまでも

生きることを許される限り

わたしも


この命を燃やし続けよう

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