★★★ Excellent!!! 死者のくれたひとつの教え 真名鶴 事件と言えば事件ではある。けれど殺人や大掛かりなものというわけではない。けれどこれはミステリーである、しかも良質なミステリーだ。 誰かを喪った時の心情、死者は何も語らずとも教えてくれることがある。それはきっと生前では気付けなかったことであり、それを気付かなかったことに泣くのならば、それを後悔と呼ぶのかもしれない。 葬儀の会場を舞台に描かれる本作は、やはり作者様にしか書き上げられないものだろうと思います。そしてこの事件は葬儀の場であるからこそ起きたことであり、葬儀に関わるからこそ解決できたものでもあります。 丁寧に描かれる心情と、結末と。彼女にとっての「陽だまり」とは何だったのか、その答えを見つけてほしい。 ぜひご一読ください。 レビューいいね! 1 2022年12月12日 09:29
★★★ Excellent!!! プロ職人は、探偵に勝る仕事をする。 @windrain 葬儀を舞台にしたミステリーの第2弾。今回も作者様にしか書けない、今までにないミステリーになっています。 それにしても作中のプロ職人、浅見光彦を凌ぐ頭脳の持ち主なのではないでしょうか? レビューいいね! 1 2022年11月30日 18:12
★★★ Excellent!!! 離れて暮らす母親の死。娘は様々な感情を揺らしながら、独り葬儀を行う。 みちのあかり 良質なミステリーです。シリーズ2作目ですが、単品としても読める本格派です。一作目から読むのがおすすめではありますが。 前作とは違い、事件がなかなか起こらない中で、ヒロインの心情が丁寧に描かれ積み重ねられていく良作。 葬儀会社に勤めている作者にしか描けないであろう、お仕事ミステリー。 心あたたまるエンディングまで、一気に読める素晴らしい作品でした。 レビューいいね! 3 2022年11月30日 08:47