★★★ Excellent!!!
恋なんてもう懲り懲りなはずなのに。ワンコ系後輩にドキドキです。 無月兄
失恋により、恋愛に対して臆病になった主人公、野坂茜音。特に社内恋愛は絶対に無理!
ですが、そんな茜音の思いとは裏腹に、彼女に熱烈なアプローチをかける人がいるのです。
それは、同じ会社の後輩、城ヶ崎君。一見人懐っこいワンコ系の彼ですが、恋愛に対してはビックリするくらい積極的。
先輩が好きだと真正面からグイグイきたかと思うと、そのすぐ後には可愛く甘えてくる。恋愛なんてと思っている茜音も、そんな彼に翻弄されながら、かなりドギマギしてしまいます。
そして、そんな城ヶ崎君のアプローチと茜音のドギマギこそが、本作最大の魅力なのです。
個人的には恋愛ものって、いかに主人公に感情移入できて、相手役とのやりとりにドキドキしたりキュンとしたりできるかが大事だと思っているのですが、本作はこそが非常に優秀。
城ヶ崎にアプローチされた際、茜音が何を思ってどんな風に意識したかがとても丁寧に、そして本当に可愛く書かれているのですよ。
そのため読者としては、城ヶ崎の行動と茜音のリアクションで、ドキドキが二倍。こんなことされてこんな風に思ったら、そりゃ意識しちゃうよねと、大いに納得。そしてそんな2人だからこそ、是非とも上手くいってほしいと思っちゃうのです。
ただし、それでトントン拍子に上手くいくかは別問題。茜音が恋愛に臆病になっているのはもちろん、思わぬところから恋のライバルも現れ、恋模様は予想ができない展…
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