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みんながそれぞれ、何に進化したかというと――。
【名称】フェアリー・クイーン
【真名】シクレア
【種族】魔精
【性別】メス
【魔物ランク】A
【スキルA】毒鎌
【スキルB】解毒薬精製
【スキルC】治癒
【スキルD】陶酔ノ吐息
見た目は白いワンピースドレスを着た長い茶髪の美女。身長は私と同じくらいだから、背中に青く煌めく蝶の翅があることを除けば、人にしか見えない。
シクレアも年相応な見た目になった訳だ。いえ、今度は実年齢より若く見えるわね。魔物の年齢って肉体に影響しないのかしら。興味深いわ。
【名称】アヌビス・ゲブ
【真名】アスラ
【種族】魔人
【性別】オス
【魔物ランク】A
【スキルA】影斬
【スキルB】隠身
【スキルC】常闇ノ審判
【スキルD】大地ノ制裁
アスラはより大きく逞しくなっていた。身長が二メートル五十センチくらいあって、最初に見たときはちょっと怖くて引いた。しゅんとしちゃったからすぐに謝ったけど、やっぱり実力は怖ろしくて、アデル先生とルシウスが二人がかりでやっと相手にできるくらい強くなっているらしい。
【名称】アヌビス・ヌト
【真名】ディーヴァ
【種族】魔人
【性別】メス
【魔物ランク】A
【スキルA】陽斬
【スキルB】浄化
【スキルC】常光ノ審判
【スキルD】天空の制裁
ディーヴァもアスラと同じく人型になっていた。会ったときと同じで、違いは毛色だけ。アスラと同じ服と装備品を身に着けていて、こちらも相当に強いとのこと。
だけど、アスラよりも雰囲気が穏やかな感じがするからか、最初に見たときも怖ろしくなかった。それがアスラをしゅんとさせちゃった理由なんだけどもね。
【名称】ヴァルナ・ナーガ
【真名】アルト
【種族】魔精
【性別】オス
【魔物ランク】A
【スキルA】燐光
【スキルB】浮遊
【スキルC】飛行
【スキルD】暴風雨
アルトは薄く青みがかった四メートルほどの透明な龍になっていた。体を変形させて、人のように姿を変えることもでき、人化すると十歳くらいの少年になる。
面影から、生前の姿を模しているのが分かる。
もっとも、私が見たときより、よっぽど活発そうで、見た目に違わずってとこ。よくシャンティと一緒にアリーシャから叱られている。それが微笑ましい。
【名称】フェンリル
【真名】ラーマ
【種族】魔獣
【性別】オス
【魔物ランク】A
【スキルA】風斬
【スキルB】治癒
【スキルC】地獄ノ火炎
【スキルD】冥界ノ吹雪
ラーマは人型にならず、ルシウスの騎獣になることを望んで炎を噴き出すケルベロスって魔獣に進化したらしい。それで戦争に参加している間に成長して、今度は吹雪を吐き出すフェンリルになったのだとか。
四メートルはあって、顔つきも精悍。でもとっても優しい。銀の毛並みがモッフモフで、ここのところの私はラーマに埋もれて眠っている。ラーマは照れているけど、嫌ではなさそうなので遠慮なく甘えさせてもらっている。
私が衰弱したことで、随分と私の中の住処は荒れてしまったみたいなのだけど、それでもみんなは残ってくれた。理由は訊かなくたって分かる。行動が示してくれてるもの。だから私も、行動でそれに応えるだけ。
こんなに幸せをくれたんだもの。みんなの住み良い環境の為に、頑張らないとね。
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