Ⅰ ダークゾーンからの……?

 ダーク・ゾーンからの……?

       Ⅰ

 

 俺は確かに悩んだ、しかし、どう足掻こうとも、結局は人生は変わらないよなと、思った。そして、再び深い眠りに落ちていった。翌朝、スマートフォンから流れる、「花みずき」のメロディと共に目を覚ました。朝七時にsetしていたのだ。目を覚ますと。二階の廊下に設置されている。流台で顔を洗い、部屋に戻った。先ずは部屋の窓を開けて、外を眺めながら一服するためタバコに火をつけた。

 あ-、朝の一幅は旨いな~。

 そして、座卓に座って、テレビのニュースを見ていた。朝からあまりいいニュースはなかった。しかし、最近の女子アナは綺麗だな~と感心した。テレビ局は、容姿で採用するようになったのだろうか? 等と馬鹿なことを考えていると、昨日の午後三時、福岡市の大濠公園の近くにある交差点で赤信号を無視して、スピードを出した直進者に、横断歩道を渡っていた五歳の男子児童が軽自動車に跳ねられて、死亡したというニュースが流れた。周囲には沢山の人々が目撃していて、犯人はその現場で逮捕されたらしい。しかし、沢山の人が回りにいたのに、助けてやることは出来なかったのかね~と思った。しかし、俺でもなにも出来なかっただろう。俺は臆病者だから。そんなニュースを見ている内に、女将さんが二階に上がってきた。

「もう、朝食の準備をしてもいいかね?」と上がってきた。

「はい、お願いします。ついでにビールも一本持ってきて」朝からビールかよ! と思いながらも、つい、頼んでしまった。やっぱり俺は性根が腐っているな。と、心のなかで自虐した。心の底の闇は消えそうにない。

――何のために生きてるの

――生き甲斐はなに

――目標の無い人は人類の迷惑

――生産性の無い人生は世の無駄」

 あーーあの傷は癒せない。早く朝食を食べて、此処から出よう街の空気を胸いっぱい吸うんだ。そして、朝食が並んだ。俺は手酌でビールを注いで、先ずは一気に飲み干した。旨いな。何て旨いんだ。起き抜けの朝の一杯。最高だぜ! 後は、用意された食事をモソモソと食べながらビールを飲んだ。そして、食事を食べ終え、最後は卵かけご飯だったから、ちょっと食べすぎたかな、階下に、

「食事終わりました」と声をかけ、先程の廊下の流台で、歯を磨いていると、女将さんがお膳を片付けて、降りていった。部屋に戻り、タバコを一服吸いながら、あ~、今日は何処へ行こうかなと考えていた。

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