第3話 気持ちの整理

日曜日、俺はスマホの写真を見返していた。半分以上はそらとの写真だ。見ていると、心がぎゅっとする。目の周りが熱くなる。何度も削除しようと思ったけど、やっぱり削除できない。別れてから日がたつにつれて、そらに対する気持ちが強くなっている気がする。

「よし、」

俺はメッセージを送った。

『今から会わないか?』


「やっほ」

「すまん、ともき、急によびだして」

「良いって!俺等の仲だろ!それで?どうした?」

「俺、やっぱりそらの事が好きだった」

口に出して言った瞬間、心のモヤモヤがちょっとなくなった。

「おぉー!じゃあ頑張るしかないな!応援するぜ!」

「おう!じゃあ、また明日な!」

「おう!」


家に着いて俺はメッセージを送った。

『やっほ!久しぶり。元気だった?既読スルーでも良いから見て欲しい。俺、そらと別れてから何回もそらの事忘れようとした。でも、できなかった。何をしてても、そらが頭に出てきた。それくらい俺は、そらの事が大好き』


結局その日に返事は来なかった。


次の日学校でそらを見かけた。話しかけようと思った。

けど、話しかけられなかった。話したいし、話さなきゃって気持ちはあるのに、体が思うように動かなかった。

教室に着いて、俺はものすごく落ち込んだ。それからずっと、次、そらを見かけた時、なんて話しかけようか悩み続けた。

部活に行くとき、そらを見かけた。その時心がズキッとした。

そらが男子と話していた。俺はすぐにその場から離れた。

部活には全く集中できなかった。


部活が終わって帰ろうとしてると、後ろからともきが走ってきた

「ゆうた帰ろうぜ!」

「いいよ、」

「何か元気ないな?何かあったのか?」

「そら、無理かもな、、」

「諦めんなって!自信もてよ!」

「さっき、そらが男子と話してた」

「大丈夫だよ!多分、友達だろ」

「そうだな、、」


家に着いて、スマホを見てみると、そらから返信が来ていた。

俺はすぐに見た。

『久しぶり。元気だよ。まず、ありがと。まだ好きでいてくれて。でも、私はもう、ゆうたの事は好きじゃないし、好きになれない。私は、もう、ゆうたの事を好きになることはずっとない。だから諦めて欲しい。ありがと。あと、もう、必要な時以外で私にメッセージしないで欲しい。』

『そっか、分かった。返信してくれてありがとう。』


俺は泣いた。自分の気持ちがわからなくなった。グチャグチャだ。





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俺は好き 茶遊斗 @sayuto55

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