第20話 矢田が「大円の完全なやらかし」と

「ねえ鏡智 こんなのが続くの」


「俺も知らん アイツラが勝手呼んだ 後で叱っておく」


「イタリアとフランスの外交官だよね 偉い人じゃ」


「気にしたら負けで 栄子ちゃんは、栄子ちゃんでいればいい」


「大円 なにがどうなってる」矢田


「俺が知らないうちに 本国からの二人が外交官を引き連れてきた

 それでこの民宿を希望 嫌がらせで矢田も巻き込んだ」


マッシモが

「違う こっちで鈴鹿最高 刺し身は船 と自慢したら

 飛んできて 大使館大迷惑 諦めて 刺身食べてる」


「矢田 俺はもう草臥れて感覚がおかしい 真っ当なお前に訊くが

 かなりおかしな状況で この二人を何処かのホテルに放り込むのが一番だよな」


「いや、大使館で手配で 大使館に投げるのが一番だ 手を出さないほうが良い」


「流石 矢田だ 面倒を見ようとするからハマる 大使館に任せればいいか

 今日はもう疲れた 明日そう話す 助かった」


とりあえず大浴場に皆で入って また伊仏組が盛り上がってる


ジョルジェットとマッシモが 

「レーサーは疲れてる ゆっくり寝る」と母国語で言ってくれて


落ち着いてくれて栄子ちゃんと寝れる


朝ごはん前 男連中は、座敷に集まっているが 女性陣は洗顔スキンケアの最中

待ち時間 かなり微妙な日本語が飛び交ってる 無視して座ると また矢田が正座


「どうした正座して」


「恵子ちゃんの尻を触らなったから 正座」


「そんなん この宿なら当たり前だろ マッシモも俺も触っていない 崩せ崩せ」


女性陣登場で 食事開始


「恵子ちゃん この宿では普通に尻は触らん ペラな壁 廻りに迷惑

 マッシモも触ってないし それでジョルジェットも怒らない

 俺んちみたいに20cmの鉄筋コンクリート隔壁+防火+防音材の仕様じゃない」


「はい?? それって原子炉の容器並?」


「そう頼んだ カッコイイだろ 壁が隔壁って +防火材+防音材だ 

 ドアだって厚さ30cm 声は漏れない 油圧で動かしてるから 自家発もあるぞ」


「はい??」と朱鷺を見る目になった恵子ちゃん


「うちのマンション 地べたの割に部屋数が少ないのは 壁が全部隔壁で20cm以上

 外壁と要所は35cm 剛体で震度7に耐える設計になってるからだからだ 

 内覧でたいてい微妙な顔されるらしい でも部屋の広さは内寸だから普通だ


 余裕で東海地震も耐えるし 浸水1.5mでも1階も無傷な設計

 車いすやストレッチャー用のスロープも油圧リフトも完備 


 エレベータは油圧でストレッチャーも乗る

 油圧なら油圧ポンプさえ無事なら 浸水しても動くからな


 地下と立駐にある二つの自家発で6日は持つ 

 年に4回 全戸に協力して貰って自家発の訓練 予告なしもやる

 これは入居条件に書いてあるから逆らえない


 全戸分の2L✕3本/日で3日分の水と非常食も 地下にある 

 これも自家発の訓練と合わせて年1回持っていって貰う」


「戦争でも耐えれそう」


「そりゃ、店子さんやお客さんや栄子ちゃんに安心してきて貰えるように万全

 あの土地の東側や駅は 19号で沈んだしな その時で水深70cm


 そこよりは地べたで2m高いから ここまでやって沈んだら諦める

 それに1階は総て飲食店 俺が飯を食うために揃えた


 家賃も安くする代わりに 良い食材で普通の値段 と握っている

 最悪でも人の住んでいる場所は浸水しない


 後は火事だけど ドアは基本 耐火の10cm 閉めちゃえば燃えても一部屋だけ

 一階と二階の間は30cmの隔壁+15cmの断熱防火材で上には被害が出ないように


 バックドラフトが怖いから〆たら諦める 約束になってる 


 屋上のタンクに30tの水があって各部屋の玄関に50φの配管が行ってるから

 子供とかいて〆れない場合は自己消火で結構行けるはずだ


 一部屋を訓練用に空にしてある 入居時にやる

 天ぷら火災用の消火器もデカイのがキッチンに備え付けてある


 追加の消火訓練は 夏に人気らしい 6月から家族で水遊び気分だって」


「そりゃ 暑い盛りに 思いっきりの放水でしょ 楽しいわよ

 それで家賃が8万の5LDK 人気だわ 元は引けるの」


「元なんてバブルの泡銭 普通のマンションの三倍掛かってるが気にしない

 そもそも 無駄に向かいの土地も俺が買って 食品スーパーを誘致した」


「あのお向かいの うちの系列の食品スーパー いきなり出来て びっくりな店舗」


「地代ベタ安 その代わり夜9時までの営業でお願いしてある

 マンションの立地条件バク上げ 流石に陸橋は無理だった」


呆れ返る 恵子ちゃん


「さて ご飯も食べたし マッシモたちはどうする?」


「キョウチの部屋」と二人 


「突発の二人は 大使館の管理で良い」 お願いそうあって


「大円さんの部屋に送るようにと」と伊も仏も口を揃える


「青ナンバーで送ってくるVIPだろ 大使館で面倒てよ」 お願いそう言って


「大使館より安全なマンション お任せします」


うっわあぁぁぁ 大失敗 余計な事を言ってしまった 


矢田が「大円の完全なやらかし」と冷たく言ってくる


もう吉田先輩とか涼子さんも巻き込んで呑むしか無い

んん 車がない これを言い訳に


「アンドレさん 俺の車は俺と栄子ちゃん用の2シーター

 4人乗りは借り物で この矢田の車 返さないといけない

 マッシモ達だけでも困ってる タクシーでも4人まで 呑むしな」


アンドレさん達大使館員密談中 

マッシモも大迷惑と言っていたが車が無くては面倒が見きれん


「我が国にはフィアットという企業がありまして 多少壊れますが

 バスも作っており 14人乗りのバスが名古屋領事館にありますので 

 東京大使館から名古屋領事館に引き継ぎます あと15分ほどで到着します」


「俺のマンションが安全とか、全然関係なくて 名古屋領事館にぶん投げた?」


大使館員 二人して 「そう言う言い方もできます」と流暢な日本語


「伊仏の名古屋領事館も車の一台と運転手で済むならと くじ引きをして 

  ナカノさんがハズレを引きました」


「鏡智 ハズレだって 私達はクジも引かなくて強制的にハズレなの」


「マッシモ ジョルジェット どうなんだ ハズレなのか」


「大使館的には ハズレ でも鏡智達には当たり NZに詳しいし 友達山ほど」


ジョルジェット 日本語進化してるし


「もう、チャーチの選定に入ってる ホテルもリサーチ開始 其の打ち合わせ」


「はい??」と日本人組


「俺達の希望は?」


「100人くらいのちさなチャーチ スキー場の近く ホテルにベタ近」


「一昨日、私が言った 小さなチャーチ」


「言ってないが スキー場に近いはドンピシャ」


「ちょっと横槍が入ってる」マッシモ


「まぁいい とりあえず 帰る 着替えて バスを待て」


矢田はクラウンに恵子ちゃんを乗せて早々に出発


430で「付き合いきれん 頑張れ」 「頑張ってね」と言うだけ言って返事なし


中野さんのバスが到着して 前後青ナンバーの車で一路名古屋を目指す

少し遅れてバスは俺のマンションに到着して 青ナンバーのセダンは帰ってく



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後方排気のTZ250 年代が若干合わないんですが

大好きなバイクなので 登場させてます

お尻の下にチャンバー 排気チャンバーの効率しか考えていない

世界で唯一の ストレートの排気チャンバー まだTZは諦めれるけど

公道用の 後方排気のサンマ はちょっとで買えなかった


もっと年代が合わないのが クリスチャン・サロン@ゴロワーズヤマハ

大好きなライダーなので、時空を捻じ曲げても 流石にドミンクは出せません

ゴロワーズは買って吸った記憶が ロスマンズは8耐でミニスカさんに頂きました

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