第11話 シロノワールってのが美味しいよ

「鈴鹿という遊園地に通いますので」


「意味がわからないけど まぁ Barで訊くわ」切れる電話


「涼子さん 俺が栄子ちゃんに振られている前提でのお誘いだった」


「今日も駐車場が変なトコでしたし 危なかったですよ

 でも、ちゃんとパスも貰ってフリーパスだけで遊べましたしセーフ」


「そっかぁ ゲートで追い返されたし 内村さん様様だな

 二人で行けばデートと言い張れば 公権力に怒られないし

 またお手伝いに行って恩返しをしてパス貰って 楽勝のパドックに停める」


「確かに、駐車場の待ちもなく楽勝の場所ですけど パドックって?」


「今日 NAを駐車した場所 レース関係者専用の駐車場」


「はい??」


「ピットにも挨拶に行ったでしょ もろレース関係者じゃん

 今日疲れて乗れなかったのも 次回乗りに行かないとね」


ただ遊園地に行っただけなのに また、なにか基準がおかしな事になってる

途中で 出来たばかりのヨネダコーヒーにより


「シロノワールってのが美味しいよ」栄子ちゃんに言ってみる


「へぇ 頼んでみます」と乗り気


「これは・・・・ 大きい カマされた」


「一緒に食べれば なんとかなるから」笑いながら答える


一緒に食べて、6時10分前にミスド前に到着

矢田の車もある


矢田が来て「色々複雑になってる 涼子さん見合い三連敗中」と言って去っていく


涼子さんが来て「おしゃれなBarに案内してあげるね」三台でBarに向かう


あれ、この道


あれ、この店


駐車場は手前は2台で、奥に3台だから奥に置くか と奥の駐車場に停める

店の前で待っていた涼子さん達5人


「大円くん 迷いなく奥の駐車場に行ったわよね」涼子さんに訊かれる


「うん この店は来たことがあるから さ、案内をお願いします」


よし、今日はまだ朱鷺を見る目になっていない

涼子さんが先頭で入っていく


「いらっしゃいませ」とマスターの愛想のいい声かけが続き


「奥のテーブルにどうぞ」案内をしている


俺の番だ「あ 大円さん こんばんは カウンターへどうぞ」緊張した声


涼子さん達は一斉に振り向き 栄子ちゃんは俺を見つめて


「はい??」


「大円さんの好みのフレッシュとチーズ 入れてありますから 期待して下さい」


「はい??」


あ、朱鷺を飛びこして、いきなりニホンカワウソになった


「今日はグループなので奥のテーブルに行くわ」栄子ちゃんを連れて奥へ向かう


「おしゃれな店は知らないはずじゃなかったの」美沙さん


「おしゃれな店って TVや漫画で見ると ライトとかキラキラしてるじゃん

 ここは普通のライトだし マスターは友達だし」


友達かもしれないけど、友達言葉じゃなかった 敬語だった

「大円さん」と名で呼びかけられた 矢田の友達 おかしな状態 と思う涼子さん達


マスター 注文も取りに来ず 必死で作業中


「マスター 注文に来ないね」恵子ちゃん


「どうしたんだろう チョット見てくる」恵美さん


「ほっとけばいいよ 邪魔になる いま必死で仕込んでる

 チーズ盛りから出て来る チーズから始めると胃が楽だからね

 フレッシュもあるらしいから カクテルもフレッシュで出てくる

 待ってればいい ちゃんと顔を見た 最初は軽めの 合わせたのが出てくる」


「はい??」涼子さん達


チーズ盛りなどを持ってくるマスター


「まずチーズ盛り  こっちがブルーのロックフォールで 

 こっちがカマンベールの シャトーヴァリエール

 ウオッシュのマンステール 女性が多いのでカマンベール多めにしました

 乾杯用のカクテル 少し待って下さいね」


チーズ盛りとバケットとクラッカーの籠を置いて

カウンターに戻ろうとするマスターに


「人数が居る ワインのボトルでいいけど」と話すと


「大円さんに出せるワインとか無理 サングリアなら2日めがあります」


矢田の友達 に出せるワインがない?

この店ワインとカクテルが美味しいって評判の店のハズと4人の女性陣


「それで行こう フレッシュ多めで」


「解りました すぐフレッシュ絞ります」


「はい??」


「なに?サングリアって?」


「そっかぁ まだ日本だと流行ってないか ワインに果物を漬け込んだの

 その場で合わせる超フレッシュから 3日ほど寝かすまで 色々


 昨シーズンで、合宿に来てた仏人達と呑みに来て 

 ここのマスターに仏人直伝ので覚えて貰って作ってもらって呑んで

 その後、この店だと女性に大好評らしい 期待してまて」


「なぜ仏人が合宿に日本に来るの?」恵子さん


「長野親父の友達が呼んだらしい 去年の2月の30日間ずっと一緒に滑ってた

 かなり日本語を覚えて帰った 俺はワインとか酒とかチーズを教えて貰った

 今年は俺が20日間しか行けなかったから 20日間来てた」



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この異世界のこの時代 普通に呑み屋に駐車場があって 

普通に車に乗ってくる設定です

呑み屋に駐車用がないと繁盛しない 異世界の時代設定です


ちなみに もっと前は 馬にリヤカーを引かせて呑みに行く

潰れるとリヤカーに放り込まれ 馬を放すと家まで帰り玄関で鳴く

そして馬から家人へ酔っ払いは引き継がれる 憧れの呑み方


令和でやると 馬も軽車両ですので飲酒運転ですし

大東亜戦争前でもやると身上を潰す呑み方でした

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