第9話 思い出は永遠に

そして、授業が終わった頃、私達は解散しようとしたけど……



「朋也、バック俺取って来るから、2人で遊んで来いよ!」


「愛華、こっちも任せてバッグ預かっておく」


「日菜」

「天磨」




そして、天磨は俺の耳元で――――



「愛華ちゃんに本当の事話したら?」

「天磨…サンキュー」





私達は二手に別れる。





「行こうぜ!愛華」




ドキン



「…でも…朋也…芸能人だし…」

「気にすんなよ」

「でも…」

「俺と結婚したら今以上に大変かもしれないけど」

「えっ!?」




スッ

私の手を取り指切りする。


ドキン



「…朋…」


「…もっともっとイイ男になって絶対、愛華ちゃんと結婚する…」




ドキン…



「…えっ?…朋…也…」


「愛華が…あの頃の女の子なら…君は…俺の…指切りした相手で…そして初恋の人」


「…本当に…あの幼い時、指切りした…屋吹…朋也…君…?」




微笑む朋也。



私は下にうつ向く。



フワリと抱きしめられた。


ドキン…




「…愛華は…俺の永遠の恋人だよ…」



私は朋也を抱きしめる。



「君と出会って…心の奥にいた指切りした女の子が、かくれんぼしたり見え隠れしていた…」



体を離し、視線がぶつかる。




「ファンの一人とかじゃなくて、愛華は、俺にとって一人の大事な女の子だから自信持って、ありのままの自分でいればいい。俺の傍にずっといて良いから」


「…朋也…うん…」



再び抱きしめられる。



ドキン…







まさかと思ったけど


あの幼い頃の朋也は


今 私の目の前にいる



成長した朋也だけど


朋也は朋也だ






それから、私達の関係は相変わらず過ごしていた。




ある日。



「愛華、あんた達どうなってるの?」

「えっ?」

「なんか最近、朋也君、女優さんと噂になってるんだけど」


「…私達は変わらないよ。朋也もきちんと話してくれてるから別に不安も心配もないよ」




「…………………」




疑いの眼差しを送る日菜。




「本当だってば!」

「…それなら良いけど…」

「私、不安そう?」

「…う〜ん…微妙…かな?」

「…微妙…」



「大丈夫!って思っていても、頭と心は、バランスとれてないからね!」


「えっ?いや…本当に大丈夫」


「そう?」


「うん」


「じゃあ良いけど。一人で悩まないでよ?私達がいるんだから」


「うん。ありがとう」




その後、朋也とは相変わらず続いているものの、女優さんとの噂が何故か絶えない。




そんなある日のデートの日。




「俺、モテ期なのかな?」

「えっ?」

「告白が絶えないんだ。愛華いるのに」


「彼女とか彼氏いる時に限ってモテるって聞いた事あるよ。恋人がほしい時に限って全然出来ないって」


「えっ!?じゃあ、もしかして愛華も?」


「えっ?」


「実は俺の知らない所で告白とかされてるの!?」


「私はされてないよ。朋也は、業界の人間だし、目立つから」


「えーーっ!俺、愛華だけの1番でいいから他の子は…」


「ありがとう!でも、目立たないよりも良いんじゃない?」


「それはそうだけど…」




私達デートを樂しんだ。



それから、数年の年月が経ち――――――



私達は内緒で籍だけを入れた。



まだまだ、これから色々あるかもしれないけど


私達の関係は永遠だよね♪








~THE END~







自分の中では完結していた為、まさかの更新しそびれておりました。遅くなってしまい申し訳なかったです。


ご愛読ありがとうございました。






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将来の約束〜永遠の恋人〜 ハル @haru4649

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