【祝20000PV突破】99社落ちた俺が酔った勢いで妹の部屋に乱入した結果、自分以外全員美少女なvtuber事務所に所属する事になった件〜頭のおかしい奴らを添えて〜
第23話 虫ゲロ障(仮)無人島編2日目その1
第23話 虫ゲロ障(仮)無人島編2日目その1
無人島生活2日目
「よし今日はとことん遊ぶぞ!」
朝の5時、ちょうど朝日が地平線の先からその顔を見せた頃、昨日の疲れと慣れない環境に、さらに追加で二人とその他スタッフは、アクトの料理のせいで寝心地が悪く、まだぐっすりと眠っているのに対して、ネガを抱き枕にして寝ていたアクトはすごく目覚めが良く、寝起き1番に太陽に向かってそう叫んだ。
その叫び声のせいで、冠達も続々と目を覚ましてきた。
「おはよう、ってまだみんな眠そうだな、それなら俺が朝ごはんでも作ってやろうか?」
その一言で、冠と監督の眠気な一瞬で吹き飛んだ。
「いや大丈夫だ、それに昨日の晩はアクトさんに作ってもらいましたので、朝ごはんは私に任せてください」
そう言うと、監督は急いで食材探しに山の方へと向かった。
「それで朝っぱらから、叫んでたけど今日遊ぶの?」
「え?逆に聞くけど遊ばないのか?無人島だぜ?なぁネガ」
「ん?うん?」
寝起きでまだ頭がぼーっとしていたネガだったが、アクトにそう聞かれ条件反射でアクトの意見を肯定した。そして昨日の晩御飯を食べずに寝たせいで、ネガのお腹は大きくなり、それに伴いネガの顔は茹蛸の様に真っ赤に染まった。
「そういや昨日の晩御飯食わずに寝てたな」
そう言うとアクトは、ポケットの中から適当に三つか四つきのみを出し、それをネガの口にねじ込んだ。
「今監督が朝飯の用意してるから、できるまでそれで我慢しとけ」
「うん」
そう言われたネガは、昨日物体Xが置かれていた岩の近くに座り、口の中に入っているきのみをゆっくりとよく噛んで食べた。
それから監督が戻ってくると、その手には食パンが握られていた。
「あれ、監督それどうしたんだ?」
「ああ実は、朝食の為にきのみやら山菜やら積んでたら、他の奴らがこれ持ってきて、流石に変なもの食べて体調崩したらダメだから、朝ごはんはこれ食べてって渡されたんだ」
「もしかして、監督雑草とか積んでたんじゃないのか?」
それを聞いたアクト以外のみんなは、アクトの料理だと分かったが、ここでもし何か言うと、また今日の晩御飯もアクトが作りそうなので、適当に笑ってその場を流した。
そして朝食を取った冠達は、アクトに連れられて砂浜にやってきていた。
「それじゃあ昨日は虫女が仕切ったので、今日は俺が仕切ります!という事で今日はみんなで無人島で遊ぼう!」
そう言われて、冠は一応周りのスタッフに目を配ると、スタッフ達は大丈夫という事で冠に頷いて返した。
「まぁ、スタッフさんがいいって言ってる事だし私は別にいいわよ」
「私は皆さんの様に若くないので、今日はお休みさせてもらいますね」
「まぁ、歳なら仕方ないな」
「ワ、私も大丈夫…です」
という訳で、無人島生活2日目は監督を抜いた3人で遊ぶ事になった。
「それで、遊ぶって具体的には何をするのよ」
「何とは?普通に海で遊んだり山で遊ぶぐらいだぞ?それとも他に何かやりたいこととかあるのか?」
「いや、私は特にないけど。みんなで遊ぶって事だったから、てっきり何かゲーム的な事をすると思ったのだけど」
「ああ、それならいくつか考えたけど、ネガに聞いたら全部できない様だったから、結局普通に遊ぶ事にしたんだぞ。なぁネガ」
そう言われたネガは、大きく縦に首を振った。
「まぁ、それにもし何か思いついたら、その都度やるって感じでいいんじゃないか?」
「それもそうね。最近何かと企画続きだったから、私の中で遊ぶ=何かをするって感じになってたわ」
「ふーん。まぁ、なんか解決したっぽいし遊ぶか」
「ハ、ハイ!」
そう言うと、アクトとネガはいきなり服を脱ぎ始めた。
男のアクトが全裸になる分にはいいが、女のそれも見た目的には、一部以外がほぼほぼ小学生なネガが裸になるのは、良くないと思った冠はすぐさまネガの腕を掴み、脱ごうとする手を力ずくで止めた。
「ちょっとネガちゃん!どうしていきなり脱ぎ出すの?」
「エ?エ?あの、海に入るから?」
なぜ止められたのか分かっていないネガは、少し困惑しながらも自分の考えを冠に伝えたが、それでも手を離してくれない冠をどうすればいいかわからず、助けを求める様にアクトの方へと向いた。
「はぁ、ほんとに何やってんだよ虫女。お前は海に入るのに服を着たまま入るタイプなのか?」
少し呆れながらアクトは二人に近づき、そのまま冠の手を掴み、ネガから手を離させようと勢いよ上に上げた。
すると、冠の手はそれでもネガの手を掴んだままで、そのままネガの手も勢いよく上に上げられた事により、ネガの服もまた勢いよく脱がされた。
するとその衝撃で、ネガのタワワに実った二つの果実が揺れるかと思われたが、特にそんな事はなく服の下は、少しサイズが小さかったのか、少し横から胸がはみ出しそうになっているスク水だった。
まさか服の下に水着を着ているとは思っていなかった、冠は驚きながらも少しホッとし、それからネガの水着が小さい事に気づいた。
「なんだ、下に水着を着ていたのね。それならそうと早く言ってほしかったわ」
「ゴ、ごめんなさい……」
「まぁいいわ、それよりネガちゃんその水着だけど」
「はい?」
「少し小さくないかしら?そのなんて言っていいのか、そのあなたの少し横からはみ出してるわよ?」
そう言われたネガは恥ずかしそうに胸を隠し、アクトの後ろに隠れた。
「冠先輩のエ…エッチ!」
「エッチってあなたね……。それにどうして、後ろに隠れるのが、同性の私じゃ無くて異性のゲロ男なのよ?」
「だって、アクトさん私の体のことなんとも思ってないので、それに……ハダカモミラレマシタシ」
「ごめんなさい、最後の方声が小さくて聞こえなかったのだけど、なんて言ったの?」
「な、なんでもないです!」
そう言うと、ネガは胸を隠したまま海へと飛び込んだ。
それに続くように、アクトも脱ぎかけの服を脱ぎ海パン姿になり、ネガの後を追うように海へと飛び込んだ。
それを見た冠は、
「なんであんた達二人とも下に水着着てきてるのよ?」
「なんでって、そら無人島に行くなら下に水着の一つや二つ履いてくるもんだろ、この為に俺とネガとうちの妹のリリィの3人で、水着買いに行ったからな」
「ア…アノ時はすごく目線が怖かった……」
「まぁ確かにあの時は、俺の魅力のせいで周りから注目されまくってたからな」
そんな何処かズレた二人を見て冠は、この二人は配信とか関係なく、本当に単純に無人島を楽しんでるんだなと思い、それに感化されたのか、一旦二人のいる海辺から離れ、スタッフさんに釣竿をもらい、昨日と同様の場所で釣りをしている監督の横へと、どかりと座り込んだ。
「若い二人はあっちで遊んでるようだし、私はこっちで遊ぶ事にしたわ」
「あれ?でも冠さんって確か、アクトさんとそんなに歳離れてませんでしたよね?」
「まぁ、歳はね。私が言っているのは精神年齢よ」
そう言い冠が指差す先には、子供の様に海ではしゃいでいる、二人の子供の姿があった。
「流石に私はあそこに混ざれるほど若くないわ」
「それもそうですね。それでは我々大人グループは、大人なりと楽しみをしましょうか」
監督がそこらに歩いているフナムシを手で取り、それを釣り針に刺して海へと投げ入れた。
そらを見た冠は、そう言えば釣竿はあったが、餌がなかった事に気づき、監督を見習ってフナムシを捕まえて釣りを始めた。
◯
あまり運動神経の良くないネガは、アクトの背中にギュっと捕まり、それを確認したアクトは水中の奥深くに潜った。
ここは本土から離れた未開の地、その為か海はとことん澄んでおり、海底から見るその様子は、キラキラと光る宝箱の中を魚達が優雅に泳ぐという、とても綺麗で神秘的な物になっていた。
その様子を見る為なら、いくらでもここにいれるほどの魅力的で、アクトも海底から見たその景色に見惚れていたのだが、日頃運動をしないネガの肺活量はお察しのもので、すぐに限界になったのを察して、アクトはネガを連れて水上へと浮上した。
その後は海を堪能した二人は、砂浜にお城を立てたりなどして、無人島生活2日目前半戦を楽しんだ。
そう前半戦をだ。
砂浜で遊んでいたアクトは何かを思いついたのか、いきなり立ち上がると、釣りをしている監督と冠を砂浜に無理やり連れて来て宣言した。
「これより、第一回チーム別無人島レースを開始する!!」
ーーあとがきーー
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