エピローグⅠ Ending of another world
鳴り
あれから、どれだけか無我夢中で必死に
あたし達はこの
「お前達はこっちだ」
「これって、まさか
数名の信者さん達と分けられ連れて行かれた先、
「この状況でこんな
疲れ切った表情で
「ああ、俺は大丈夫だから、お前も現場に
取り出した警察手帳と、誰もが
「今の人と
あたしのやり場の無い怒りの
「そういう中で生きてるってのは確かだけれど、今はそういうことじゃない」
「……これは私が力に目覚めた時、ほんのたったこの力を誰かに見せたくて小さな公園で浮いてみせた時に、そこを通り掛かった誰かが投げて
「そうだ……私は、ただ最初は楽しかっただけだったんだな……この力を
「本当にすまなかった……だからこそ、たった今置かれているこの
そう言って、
「ここで
そして……
「たったの百円だ。これを渡したところで、お前にはどんな
いつしか希望は知らず知らずの
「……色んなことがあった。
「最後に」
「私の力を消してくれ」
あの、
◇
あたしや信者さん達への
そして、
そして、信者達を巻き込んだ
『死刑って言っても、まあそこまでにどれだけの時間が
あたしは、その言葉をどう
事件後の現場検証に、あのビルから見つかった爆発物の
少年のことも含めたこの事件の裏側にある事情はあたしには分からないけれど、誰かにとっての教団の利用価値が無くなってしまったことは疑い
あの男性信者さんも
『私は、私達は……一般社会では生きていけません……またそこに戻っても、ずっとはぐれてしまう自分達を良く知っていますから……真実を知ってもそれをこの社会に
そう言って、自分達なりの宗教団体を新たに作って活動していくことをあたし達に伝えてくれた。
『
そう言って去っていった彼らも、これからまたきっと変わっていけるのだろう。
あたし達が持つ自由の権利は、
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