第24話 照明のお話

 私が今住んでいる部屋は、本来は姉のために増築された部分でした。


 ところが、完成して間も無く、うちの方でかなり大きな地震があり、私が学校から帰ってきたら、増築した部屋の照明がずるっと床まで落ちて、割れてしまっていました。きちんと補強していなかった上に、きちんとした場所に線を繋げていなかったらしいです。


 姉はその場にいなかったのですが、おそらくこれがきっかけとなり、姉はあまりその部屋にいることもなく、早々と結婚の道を選んだのだろうかとも思います。


 まぁ、それはともかく。部屋を受け渡された私。照明は、親父さんが工夫してくれて、針金で引っ掛けてくれたのですが、配線はやはりズルズルとだらしなく落ちてきてしまい、もはや針金頼りで繋がっている照明。


 最終的にガムテープで留めるという荒業を駆使して現在に至るわけですが、やはりどうしても見栄えが悪い。そして憧れのシーリングライト!! がどうしても欲しいっ!!


 なんででしょうね。部屋の照明って、ずーっと紐を引っ張って消したりとかしていたからか、壁スイッチやリモコンに対しての憧れが半端ないのですよね(単に私が田舎者なだけなのですが)。


 で、ここに来て、親父さんがシーリングライト、及び、配線工事もしてもらうことになりました。頑張って断捨離したご褒美だそうです。やったぁー!!


 もちろん、お高いですが、読書がしやすいから、という親父さんの優しさに甘えることにしました。で、もう今は工事も終わってついているのですが。なんということでしょう。この暖かいあかりは。


 これが、これがシーリングライトの効果なのですねっ!! 読書もはかどりますぅー。


 工事の際にもろもろ直してもらったので、もう地震で落ちてくる心配がないようにしてくれたとのこと。とても安心しましたし、嬉しかったです。


 なんだか昭和から一気に令和に来ちゃった気分です。嬉しいなぁ。


 つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る