第8話 戦争とウンチ
「もう、もうヤバイ」
食品会社の工場で働いていた。
「水分取り過ぎた?!」
「ウンチがしたい」
上長に報告してトイレに向かった。
大便器は一つだけだった。
急ぎの急ぎだったので相手を急がせるため
ドアを激しく「引いた」。
それでもうんともすんとも動きの気配がしない。
昼休み、テレビで流れていた戦争中継が
頭をよぎった。でもでた答えは遠い国の戦
争どころではないだった。
「僕は最大の危機を迎えている」
違うフロアーに移る余裕はなかった。
もう一度、ドアに向かった。
瞬間、ドアを「押して」しまった。
ドアは静かに開いた。中には誰もいなかっ
た。
「─────────────────」
「押すの?!」
急いで用をたした。少し漏らした。
漏らした部分は致命的ではなかった。
余裕が出てきたのかテレビ中継を思い出し
「戦争はいけないことだ、うんうん」
ウンチをしたい人ばかりだったら戦争は
起きないと変な持論は幸い展開されること
はなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます