第17話狂宴!鉄パイプ女失敗!
[chapter:16]
ジュエリーが空中を反射しながらギラギラをプラネタリウムみたいに広がる。
「くっ!交渉決裂ですか?」
ジュエリー男が叫びながら問いかける
「あぁ、そういうことだ!悪いねぇ」
物陰に向けて身を滑り込ませながら答えを返す。
「ヤンキー女!その弾無しの役立たずをデカ男に渡せ!」
「わかったわ」
声が上がった位置から大体のヤンキー女の位置を予測し考える
「クソッ!どうやったら勝てんだかな」
「困ってるな、鉄パイプとか言う奴」
ふと声がして視点を下に移すと
「あ、お前」
さっきまで脇に抱えていた黒塊が足元に転がって?いた
「何か手伝えることでもあるかね?」
「、、、何が出来る?」
「一応、ガレキの力なら少し」
「ガレキの力?」
「ガレキを多少、念力みたいな力で操れる」
ガレキを多少操れる、、、。ジュエリー男の様子を物陰から確認する
ぶった切った宝石の河はもうすでにすっかり復活していた
「厄介だな。奴は宝石を操るのか?」
ガレキ女が質問する
「あぁ、そうだ」
コクリと頷く
「私と同じタイプだな。だとすれば宝石を生み出すことはできないはずだ」
ガレキ女の言葉にハッとする。
「なるほど。わかった」
物陰から大声で叫ぶ
「デカ男!そのガトリングガンをジュエリー男に思い切り投げつけろ」
「了解しました!」
返答を聞くと同時に足元のガレキ女に
「いいか、投げられたガトリングにジュエリーが反応したときに奴の頭上のガレキを落とせ」
「あぁ、わかった」
黒塊が上下に動く、多分頷いたんだろう
「行きますよ。ソイヤァ!」
投げられたガトリングが宙を舞う
「そんな見え見えの、、、」
ジュエリー男はそれを難なく宝石の河を飛んできた方向に展開し防ぐ
「今だ、早く!」
「分かってる」
ゴッ、ズゴォン!!ジュエリー男の頭上にガレキが落ちる
「むっ、だがこれも」
頭上に落ちてくるガレキにも対応しジュエリーを上へ向かわせる
「問題なし」
「流石、良く防いだ」
「!」
一気にジュエリー男に距離を詰める。ガトリングガン、ガレキを防御するために宝石を割いた分コイツ自信を守る宝石の数が減っていたため簡単に近づくことが出来た
「これで終わってくれれば楽なんだがね」
俺は鉄パイプをギュッと握り、振り上げたそれを空気ごと叩きつけるように振り下ろす
だが
「チッ、、、!」
「流石にこれではやられませんよ」
振り下ろした鉄パイプは宙に浮く中くらいのダイヤモンドに阻まれべっこりと「く」の字に曲がり切った
「鉄パイプ様、、、」
申し訳なさそうな顔でこちらを見つめる
「、、、やれよ」
みるみるうちに周りのジュエリーが一か所に集まり、光る さながらミラーボールのような球体が出来上がる。
「、、、申し訳ありません」
その球は俺の体を強く打ち、俺は後方に大きくぶっ飛ばされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます