第25話 おっぱいでチート能力を手に入れた俺は、ビーチバレーをも無双する ~おっぱいは人生を変えた~
「――10対0で大神・古羊ペアの勝利。ゲームッ!」
「「「「ありがとうございましたっ!」」」」
わぁぁぁぁっ! とギャラリーと歓声が勝利した身体に染み渡る。
古羊と秘密の契約を交わした1時間後のビーチバレーにて。
俺は己の中に秘められた【可能性】という名の潜在能力を限界まで引き出し、芽衣とメバチ先輩を下して、決勝へと駒を進めていた。
『す、すさまじい試合でしたっ! 大神選手の放つサーブに
「負けちゃったね、会長……。残念……」
「すみません、魚住先輩。わたしの見通しが甘くて……。まさか士狼がここまでビーチバレーが上手いとは……盲点でした」
俺と古羊は、ガックリと肩を落とす魚住先輩と芽衣に近づき、お互いの健闘を称え合うべく、ネット越しで硬い握手を求めにいった。
「メイちゃん、ウオズミ先輩。お疲れさまっ!」
「2人とも、ナイスゲーム。いい試合だった」
「どこかですが? わたし達、1度もボールに触れず負けたんですよ?」
「優勝したかった……」
苦笑を浮かべながら俺たちの握手に応じる、芽衣とメバチ先輩。
その口調や表情からは、悔しさが滲(にじ)み出ていて、2人の勝気な性格が存分に表れていた。
「まぁ、なにはともあれ。おめでとう士狼、洋子。あんなサーブを連発されたら、流石に素人のわたし達では太刀打ちできないですね」
「大神くん、バレー経験者だったの……?」
「いえ、初心者ですよ?」
「……このフィジカル・モンスターめ」
魚住先輩が横に居るというのに、芽衣が素の口調で
よほど負けたのが悔しかったらしい。どんまい♪
「ふっ、悪いな芽衣。おまえとは、背負っている重みが違うんだ。俺は、絶対に負けるワケにはいかないんだよ。そう……絶対になっ!」
「そんなに獅子本さんの恋人になりたくないんですか、士狼? ……まぁ、なりたくないでしょうね」
「つ、次も負けないでね、大神くん……っ! ここまできたら、優勝あるのみだよ……っ!」
ふんすっ! と鼻息を荒げながら、俺たちを応援してくれるメバチ先輩。
芽衣の言う通り、優勝しなければ、彼氏を多頭飼いしているオカマ姉さんのお嫁さんにさせられてしまうのだが……ぶっちゃけ、もうそんな事はどうでもいいっ!
(古羊。確認なんだが……『例の件』、もちろん『生』だよな?)
(う、うん……)
芽衣たちには聞こえない声量で、横に居るわん
なんちゃってギャルは、ほんのり頬を赤らめながら、恥ずかしそうにコクリッ、と小さく頷いた。
「顔が赤いですよ、洋子? どうかしましたか?」
「えっ!? いや、そのっ!? ひ、日差しが強くてっ!」
「確かに、今日は日差しが強い……」
「で、ですよねっ!? あはっ、あははははっ!」
「「「???」」」
なんちゃってギャルの、どこか誤魔化すような白々しい笑い声に、
古羊はそんな2人に『これ以上、追及されてたまるかっ!』と言わんばかりに、妙なハイテンションで俺に声をかけてきた。
「よ、よぉ~し! 準々決勝も頑張ろうね、ししょーっ!?」
「オウッ! 優勝は誰にも渡さねぇ!」
「「おーっ!」」
「「……???」」
えい、えい、むんっ! と気合をこめる俺たちを、芽衣たちは
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