川崎君の華麗(カレー)なお仕事

作者 月森 乙

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★★★ Excellent!!!

二転三転するダイナミックな展開とヒリヒリするような恋愛、複雑な人間模様に引き込まれました。経営やお金の流れに関することに詳しい方なら詳細な部分まで楽しめるかも知れませんが、そういった経済的なことに疎くても、予想もしないことが起きていく黒いうねり、抗いようのない流れに呑み込まれていくゾクリとした感触をたっぷり味わうことができると思います。
重たい過去を抱える主人公、優秀ながら決して本当の顔を見せない川崎など、人間ドラマとしても非常に深いです。二人を取り巻く人間たちひとりひとりの背景も見えてくるだけに、個々の集まりとしての社会の姿が浮かび、彼らの人生がかかった倒産の危機がよりスリリングに身近に感じられます。
謎解きとラブストーリーが絡み合うエンターテイメントとしても楽しめる贅沢な人間ドラマ。企業小説というくくりにおさまらない、スケールの大きな作品です。

★★★ Excellent!!!

現代の銀座、カレー屋さん。総合商社の仕事の合間、いつものランチ。そこで見かけたいつもと違う顔。
そんな日常の一コマで始まる本作。
平和な日常の裏、社員の知らぬ間に職場の見えない病巣が深刻化していた。

柳瀬沙也さんは職場の経理を担当する実力派、戦う経理さん。
以前から変に感じていたこと。その不審と不安が現実となり、事件となって眼前に現れる。
突然、皆の前に襲いかかる悪夢達。動揺し、荒れる職場。

自分の立つ地面が崩壊して行くかのような現実に必死で抗う柳瀬さん。
さらに自身の過去の秘密が彼女に追い打ちをかけて行く。
そんな彼女の心を更に揺さぶるのは『妖精』の異名を持つ遣り手社員、川崎君。
多数の女性から視線を集め、仕事では業績を上げながら、どこか浮世離れした雰囲気を持つ彼は、何故か柳さんに惹かれ、そして柳瀬さんも何故か惹かれます。

もし貴方が会社で仕事をされたことがあるなら、怒涛のように迫る職場のトラブルは、我が身の事のように感じられるはず。
更に、何を考えているのか分からないのにどうしようもなく引きこまれる謎めいた男、川崎君との恋の行方は、どうしようもなく追い詰められていく現実と相まって、きっと読み応えがあると思います。

怒涛の天界のお仕事&恋愛&企業クライムドラマ、手に取ってどきどきしてみてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

商社が経営危機に陥っていく中で、様々な人間模様、心の葛藤、そして苦境の渦中でも何とかしようと懸命に頑張る姿。心打たれるお話でした。

特に、ご自身の経験をもとにされた現場の臨場感は圧倒的で、読んでる私も緊張で手に汗を握ってしまいます。
これは月森さんしか書けないリアルなシーンだと思います。
ときに一気にダイナミックに切り替わり加速するストーリーは、わくわく感が止められません。
そして、ストーリーが良く練られていて後から納得できる伏線。
悩みながらも惹かれていく恋心。
とても気持ち良い読後感を与えてくれました。

とても面白かったです♫

★★★ Excellent!!!

妖精王子・川崎君と戦う経理・梁瀬さんを軸に、倒産危機にある会社を舞台にした恋愛、ヒューマンドラマです。
経済ものというお堅いテーマですが、作者様の手腕でわかりやすく表現されており無理なく読み進められます。
恋愛だけでなくミステリー的な要素もあり、小気味よく展開していくストーリーはエンタメ性抜群で、あっという間に話に引き込まれてしまいました。
主人公の心理描写も他の方が書いているとおり秀逸です。

物語は灰色の雨の銀座というモノトーンのシーンから始まりますが、それはまるで主人公の心と会社の状況を表しているかのよう・・・
その色の無い世界がどうなっていくのか、最後まで読んで顛末をその目で確かめて下さい!
おすすめです!

★★★ Excellent!!!

カレー美味しそうだなぁ、とお腹が空いてしまった。
この物語は会社内のやり取りが妙にリアルであるあると楽しめてしまう。関係ない職種の人が読んでもすんなりと物語に入り込める楽しさがある。彼らの日々を隅っこの席から見ている感覚になるのだ。
会社の倒産危機だけじゃなくて、恋に揺らぐ梁瀬の心の動きがじれったい程に丁寧に描かれている。
読みやすくて、面白くて、気づけば一気に読んでしまった。
何よりもカレーが美味しそうで、物語を楽しみながら食べたくなってしまう。
倒産の危機にある会社がどうなるかは是非、最後まで読んで欲しい。登場人物のやり取りと共に最後まで見届けて欲しいと思う。私は梁瀬さんととある人物のやり取りでなんだか癒されてしまった。ああ、巧いなぁ、と頬が緩んでしまった。
主人公の心の動きと共に倒産の危機にある会社の行方を見届けたくなる物語です。

★★★ Excellent!!!

この物語は、作者さんの経験を元に書かれている為、心理描写がリアルで胃が痛くなっていくレベルです!!
自分の勤める会社が傾いてゆく危機感でハラハラ、ドキドキ(二重の意味で)させてくる同僚とのやり取りにニヤニヤ、美味しいカレー飯テロにお腹がグーグー、この三要素を全てバランスよく描いていく作者さんの手腕には、思わず舌を巻きます。(ぶっちゃけ、カレー要素は途中から薄くなるのでは??と危惧していましたが、他二要素に負けないくらい、しっかり描かれております!!全くの杞憂!!)
主人公はトラウマから脱却出来るのか!?会社の行く末は!?カレー美味そう!!うっまーい♡♡と見どころ満載な作品なので、気になった方は是非読んでみて下さい!!
これだけはネタバレ!!カレーは最初から最後まで裏切りません!!!多分!!(おい!断言出来ないんかい!!)

★★★ Excellent!!!

容姿端麗でハイスペック「妖精」と揶揄される川崎くんと、女という理由で正当な評価を受けられない梁瀬さんを物語の中心に据えて、倒産の危機を迎えた丸高商事の軌跡を描いた物語。

梁瀬さんの抱える劣等感と仕事にかける想いは、川崎くんという人物によって炙り出され、揺り動かされていく。

梁瀬の保ってきた「カタチ」が、会社と共に音を立ててひび割れていく様は、読み手の感情までもジリジリと焦がしていくようだ。

会社の危機と人間ドラマが生む緊迫感が見事にマッチした傑作!!

テーマと反して読みやすい文体も魅力的なオススメ作品です!!

★★★ Excellent!!!

手形、在庫管理、粉飾、企業買収。経済を扱った物語ですが。
それだけでは無く。ちゃんと恋愛、人間ドラマもスパイスの如く配分されています。

私自身、経済問題には詳しくありませんが。それでも、読み進めていけたのは。
作者さんの構成力の秀逸さでしょう。
経済に興味が無くても大丈夫な作品ですので。気になった方は本作品をチェック!

★★★ Excellent!!!

 頭の中が年中お花畑な私が(笑)レビューを書くのがおこがましいですが、感銘を受けたので、拙い文章で申し訳ないですが、いきます!

 まず、作者様が倒産経験者という事で、リアルです! そのお辛い経験に恋愛を入れ、執筆。その御心に感銘を受けました。 

 そして、だから、とにかくリアルです。
 会社から、職場の人々のやり取りから、何から何まで。

 経済のお話だからと、読まず嫌いせず、ぜひ読んでいただきい。

 そしてそして、どうしたら、辛い経験を恋愛を混ぜ、こんな素敵なお話にできるのか、頭の中を拝見したい(殺す気か)

 他の方が、素敵なレビューを書いてらっしゃるので、私が言いたいのはただ一言。
 読んでください!

★★★ Excellent!!!

ああおもしろかった!
大団円と思いきや、また困難があり、そうかと思いきや……
と、飽きさせないストーリー展開です。後半はジェットコースターです!
経済が苦手でも、するすると頭に入ってきます。
(わたしは数字が苦手!)
普段なら、恋愛に焦点を当てて読むのですが、
これは会社がどんどん危ない方向に行くようす、そして……
という展開がおもしろく、会社の行く末に焦点を絞って読んでいました。

映画化希望します!!!
絶対おもしろいだろうなあ。

★★★ Excellent!!!

ああ、こんなに気持ちの良い物語を、もったいなくも結局一日で味わい切ってしまった……。

過不足なし。文句なしのエンターテインメント作品でした。
経済小説であり、恋愛小説であり、そしてカレーがとっても食べたくなる小説です。いや、ずるいなぁ。面白かった。

面白かったんです。すごく。

しっかりと常識レベルにまで落とし込まれた経済知識を、決してひけらかすことなく必要情報として書かれているから、読んでいる側としても、とても気持ちがいい。展開も全体を通してバランスがよいから、ついつい一気に読んでしまう。読ませてしまう。ああずるい。うまくてずるい。


だから、やっぱりカレーを作って食べました。
普段はスパイスを利かせたものをつくるのですが、今回は日本のカレールーのものが食べたくてそちらにしてみました。

あ、お酒もね。すこぅしだけ。嗜む程度に。

★★★ Excellent!!!

年間6,000件以上――日本で倒産する会社の数です。
毎日17件倒産していると考えれば、決して珍しい話ではないのかも知れません。
でも起業した社長、そこで働く人々、取引先企業の従業員の心に傷を残す出来事であるのも事実。

本作では、鉄鋼という業界自体が斜陽の企業に勤める女性の視点から、仕事論や人間関係や恋が語られます。
女性主人公と、彼女の恋のお相手では仕事論が一見正反対なのも興味深いです。

傾いた会社に勤める同僚って、一緒に沈みゆく船を支える仲間であるわけで、この上ない吊り橋効果が望めるんじゃ!? なんて思ったりもしますが、やはりこの小説の白眉は、倒産にまつわる描写だと思います。
なぜならそこには作者様のリアルな体験が反映されているから。

経済が傾くとき、それは人の命を奪う凶器にさえなりうる――そんなことを理解させてくれる社会派小説です。
自分の人生では絶対に経験したくない倒産のリアルを、この小説でのぞいてみませんか?

★★★ Excellent!!!

この物語は傾いていく会社に不安を感じながらも、身を粉にして働く社員達の人間模様と恋愛を描いた作品です。

鉄鋼業界という馴染みの無い世界が読者にわかりやすくリアルに描かれています。その会社に亀裂が入り、壊れ行く音を直に聞いているような感覚。正直胃が痛くなります。そんなヒリヒリするような状況で、見なくてもいいものをどうしても見つめてしまう主人公梁瀬さん。彼女は訳ありの過去を持ち、人との関わりを避けてしまう。そんな彼女も恋をします。相手はミステリアスな王子様川崎君。

彼の言動に翻弄される柳瀬さんの心理描写が痛いほど繊細に描かれています。川崎君の心は磨り硝子の向こうにあるように、真相が見えないのです。

会社の存続を掛けた攻防と翻弄される人間模様。そして恋。全てが余りにも鮮烈で、読み出したら止まらなくなる。

これを読まないなんて、勿体ない!ぜひ、多くの人に読んで貰いたい作品です。

★★★ Excellent!!!

倒産という重い題材ですが、それを感じさせない構成になっているので、とても読み進めやすいです。

僕は仕事柄分かる部分が多かったので、恋愛の方に重点を置いて読んでいます。
素直じゃない2人のやりとりがいいです。

まだ読んでいる途中なので、2人がどうなって行くのか、が気になります!

★★★ Excellent!!!

完読してからレビューを書こうと思っていましたが、我慢できず書きます。

作者様が倒産経験者ということで、実体験を織り交ぜながら描かれる会社の存続を掛けたリアルな物語です。

これだけ聞くと、社会経験のない人であったりお仕事ものを避けている方は嫌厭してしまいそうですが、いえいえ安心して下さい。軽やかなテンポと人間らしい恋模様が退屈させません。

根幹となるお仕事のお話も緻密に描かれており勉強にもなりますし、その内容もとても面白いです。

ぜひ立ち止まって読んで下さい。
とにかくおすすめの一品です。

★★★ Excellent!!!

会社倒産という実体験を取り入れて書かれているお話ということだったので、難しいお話かなと思っていたのですが…。

リズミカルで笑いもあり!読みやすい文体に、ちょうど良いスピード感で進むストーリー。事業内容の説明も適度で、専門知識などなくてもスムーズに理解して読むことが出来ます。

何より、登場人物のリアリティ。会話や行動から一人一人の個性が伝わってきて、目の前で見ているかのように想像が出来ます。

お仕事系の話かと身構えていた予想を、全くもって裏切る面白さでした!まだ序盤なので、ここからどのように恋愛に絡んでいくか、楽しみに読ませていただきます。

★★★ Excellent!!!

タイトルが駄洒落交じりなことに、コメディっぽい御話を想像していたのですが。
軽めの文体でテンポよく語られるのは、とてもリアリティのあるドラマ。
展開はシリアスだけど、読者を落ち込ませたりしないバランスが絶妙です。
御仕事ものとして、ある種の極みに達した物語だと思います。
腰を据えて読みたい。ていうか、好き。

★★★ Excellent!!!

本作はリアリティ溢れる商社の日常を描きつつも、同じ会社に勤める男女の関係を綴った物語です。
ただ二人は恋愛関係になく、仕事仲間というところから物語が始まります。当然のことヤキモキとするのですけれど、緊迫するストーリーに比例して二人の感情が読み取れる構成となっております。

読者は会社の問題と同じく恋の進展を見守ることになりますが、テンポ良く話が進みますので、読みやすいですし感情移入できることでしょう。

この恋の行方。貴方も追いかけてみませんか?
お勧めの作品です。

★★★ Excellent!!!

本作は現代日本を舞台として、心に傷を負った女性と掴み所のない男性のビジネスストーリーです。
取引先の社長の夜逃げを受け、債券を回収するべく奔走する彼女は、社内で妖精とも王子様とも呼ばれる敏腕サラリーマンと行動を共にするのですが、その先には会社を左右する秘密が隠されていたのでした。

恋愛にビジネスと多要素に渡る物語が、カレーというスパイスでまとめられているのもユニークです。池井戸潤作品が好きな方には特にお薦めです。

★★★ Excellent!!!

 私も「経済小説」を書いていますが、「絶対」にかなわないと思っているのが、この「月森 乙先生」と「どまんだかっぷ先生」です。そして、これは「月森 乙先生」の作品です。

 会社というのは「歯車」がかみ合って初めて力を発揮します。しかし、その歯車は1つ狂うと動かなくなるくらい「会社組織」は脆いのです。なぜか?それは極端なまでに「効率化」しすぎて「利益」を追求しすぎたために「あそび」がなくなり余裕がなくなっているからなんですが、そんな一般論はどうでもいいですね。

 この小説は「会社組織のもろさ」、「人間のもろさ」、本当の「責任」というもの、色々学ぶことがあります。そう、会社は法人、つまり、人格をもつのです。それをマジマジと肌で感じる事ができる小説です。

 私みたいに「上っ面」の理屈先行の小説とは違い、この小説には「リアル」があります。是非、皆様に読んで欲しい一作です!

★★★ Excellent!!!

おもしろいです!

胃がキリキリします……。
組織構造や承認ステップ、会計の透明性、監査やガバナンス。なにより経営者の誠実さ!
最後に試されるのは、経営者の誠実さですよね、、
そういったいろいろなひずみが一線を超えた瞬間に居合わせた悲劇……

支払いの『重さ』。
経営の『重さ』。
モノを扱う産業の『重さ』。
色々な重さを感じます。

こういった、リアルで重たい凄みのある仕事小説は、必ずニーズがあると思います!


あと、殺伐とした世界の中でも、文章や視点にやさしさや不思議な爽やかさを感じます。
それがほどよい中和剤になり、心地よく入り込むことができます。


▼完読して・・
見事などんでん返しにやられました!
重さだけでなく、恋愛要素やトリックもあざやかです。
ぜひおすすめです。

★★★ Excellent!!!

なにより、この作品の特筆すべきなのはその文章力とリアリティーにあります。
最近になり、ネット小説では異世界やリアルではない世界が流行りはじめました。それもそれで、良さもありますし面白いです。

でも、これは違います。

いい意味で流行りではない。でもここに生きる誰もが知っているであろう現実を見ています。

フィクションのなかにノンフィクションを描かれた気分です。淡々としていて、その上臨場感にあふれる文章。

わたしたちの知っている世界を、ここまで写実的に書けるとは。

驚きと感動でいっぱいです。作者さま、大好きですありがとうございます。

追記
すべて読みました。感動と、読了感が惜しいくらいに大好きな小説です。
これ以上はなにも言いません。すごくいい作品です。わたしの生涯のなかでも。

★★★ Excellent!!!

大企業の裏側をリアルに描いたお仕事ドラマであり、それに絡めた恋愛ドラマでもあります。
とんでもない内情暴露小説かもしれません。
ですがそれにとどまらない、繊細な心情の描写と読ませる文章。
特に恋愛パートでのヒリつく会話は、読み手の心が痛いほど。
主人公の女性視点で描かれているので、一緒に「川崎君」に振り回されることになるでしょう。
番外編として川崎君視点の短編も投稿されているので、合わせて読んでも面白さ倍増です。
物語はそろそろ佳境に入っているのではないかと思いつつ読んでおりますが、皆さん、まだ間に合います。
異世界ばかりでなく、現代社会にも物語は生まれていますよ!

★★★ Excellent!!!

まだ読み終わってないんですけど、大好きです。
舞台設定や登場する場所、人物それぞれに厚みがあって作品に入り込めます。
文章はとにかく上手です。無駄のない効果的な演出から、人や場所の雰囲気がしっかり伝わってきます。
何より素晴らしいのが主人公の心の動きです。闇を抱える主人公と、そこにヒビを入れてくる川崎くん。読んでいると、主人公と一緒に川崎くんに振り回されてしまいます(笑)。
どうかハッピーエンドでありますように。

★★★ Excellent!!!

丸高商事の鉄鋼貿易部に勤める女子社員の主人公、梁瀬沙也の視点で物語が進みます。

読んでみると、小説の書き方を知ってる作者さんの文章です。
なので文章のレベルの高さは、カクヨムの中でも上位の部類に入ると思います。

見事に描かれた会社勤めの日常や出来事。
細やかに綴られた主人公の心情。

主人公が目にした光景や彼女の心が、読者にも伝わります。

会社の倒産を題材にしているそうですが、恋愛要素を取り入れて悲壮感が漂うだけのもので済ませていないのところが上手いです。

それだけに、タイトルにもなっている川崎君と主人公の恋愛の行く末も物語上の楽しみの一つ。

リアリティある現代ものの物語をお探しの方はぜひ一度ご覧ください。

★★★ Excellent!!!

舞台は商社の鉄鋼貿易部、主人公梁瀬さんは経理をしているという設定ですが、会社勤めをしたことがある人であれば「あるある」が満載で非常にリアルで、楽しく読ませていただきました。

小説なので当然色々と「事件」が起こるわけですが、それ自体も本当に経験したのかと思うほどのリアリティもありつつ、川崎君との関係、恋愛要素も梁瀬さんの内面が繊細なタッチで描かれていてじれったいですね、先が気になります。

と、現時点での公開部分までを読んでの感想でした。Web小説では割と異色ではありますが、現代社会の職場を舞台にしたお話を読んでみたい方にはおすすめします!