製造工程 シークエンス トゥー

「なぁ!G.o.D Rank専用パーツの発注がきちまったよ!」

「ホントですか、それ!」


ここは、AIが入るための器の製造工場の事務室。


さきほど入った一本の電話で職場のロボットたちは大騒ぎ、てんやわんや。


「どんなデザインにする?」

「いやいや、まずは機能性の議論が先だろ!」


「待てって、まずどのような見た目にするかが先決だよ」

「心の性別データはどうなってる?」


パーツ製造エンジニアたちの眼がきらきらしすぎて、眼球パーツからオイルが漏れ出ている。


休憩室の中で昼食を取っていたロボたちが喧嘩をしている。


「おい!もう電子レンジなんて捨てて、炊事ロボットを経費で買えよ」


「うるせぇ!炊事ロボットの料理は下手くそなんだよ」


「料理に関するG.o.D Rankはいねぇんだよ!」


ロボにはいまだ差別がはびこっている。味覚が無いとか、嗅覚が無いとかな。


人間と五感の造りがちょっと違うだけだっての!



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