【快楽の毒に抱かれた姉妹】

制服は乱れ、下着があらわになり。

2人とも意識が朦朧もうろうとした様子で、口からは涎が垂れている。


2人の目には正気が全くなく、ピクピクと身体が反応して動いている。


なんていうか......。

凄まじい光景だな......。


「マジかよ...。」


竜がボソリと呟く。

確かにその気持ちはわからなくもない。


「相変わらずむごいのだ。」

「サイボーグに改造されるよりはマシでしょ?」

「えっ......。」


俺は思わず莉紗ちゃんを見る。


「む、人工心臓が必要になったらいつでも言うのだ。」

「いやいや怖いって!」


黒い薔薇...そうか!

2人のこの状態は毒か!


「はい正解、春くん今日は冴えてるねー。」

「いちいち撫でなくていいからっ!」


そんな事より、今の現状説明求む。


「危険の芽は早めに、悟られる前にこうしてしまえば敵も動けないでしょう。」

「私の出番はなさそうね。」


恵さんはやれやれと、後ろに下がる。


「綾音、どうなのだ?」

「うーん、やっぱり宝月に関する事は何も...記憶ごと消されてるとしか思えない。2人とも、気持ちいいとかもっとして欲しいとか...脳内ピンク状態よ。」


......。

ってこの状態で気持ちいいのかよ。


「結衣、春くんもして欲しいって。」

「あら...する?」

「いやいや俺を廃人にしてどうすんの!」

「残念、やっぱり男の子だからサイボーグ?」


そーいう問題じゃなく...


(ガチャリ)


「って莉紗ちゃんもその気にならない!」

「冗談なのだ...ふっ。」


目が笑ってないんですけど......。


「って話が進まないでしょ!」

「そうね...そこの竜くんも早く帰っていつものアレ、したいだろうし。」

「おい!言うんじゃねえ!!!」


あの必死さ、何かあるな......。


「なら私はこのまま、刑務所に2人を引き渡してくるから...もう1人の方は莉紗ちゃんに任せていい?」

「はぁ、仕方ないのだ。」

「サイボーグにしちゃダメよ?」


すると荒川さんの足元に水たまりが現れ、ちゃぷんとその中へと消えた。


この人何でもありだな......。


「そういえば、南城にもいたって俺の知ってる人?」

「そうね。」

「え......誰?」

「んー、内緒。」

「教えてよ。」


誰なんだ......。

まさか沢田!?


「なわけないでしょ。」

「あっ違うのね。」

「やっぱりセンスないかも、春くん。」

「ヒントは?」

「帰ってから襲っていいなら教えてあげる。」


よし、帰ろう。


「じゃあ私達もそろそろ......あ、そういえば弟から伝言。」

「え?」

「そのうち会いに行く......だってさ、じゃあ藤村さん春くんまた明日ね。」


そう言い残すと、竜と恵さんは部屋を後にした。


沢田...。

沢田......お前ってやつは......。


うおおおおおお!!!

沢田あああああ!!!

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