散歩の五百十一話 別荘の部屋を案内してもらいます
「それでは、お部屋にご案内いたします。スーザン殿下は王家のお部屋になり、シュン様は来賓用のお部屋となります。お食事のご用意が出来ましたら、お呼びに行きます」
「「「「はーい」」」」
ここで、侍従が僕たちを呼びにきました。
どうやら、部屋の準備が出来たみたいです。
スーと僕の部屋のみ用意してあるということは、シロ達はスーか僕の部屋で寝ると思っているようだ。
侍従を先頭にして、僕たちは別荘の中を進んで行きます。
ガチャ。
「こちらが、スーザン殿下のお部屋となります。侍従などの控室もございますので、ご入用の際は控えている侍従に声をかけて下さいませ」
「「「「おおー、きれー!」」」」
「とても美しい眺めですわ」
部屋の作りや広さもさることながら、窓から見える景色が素晴らしかった。
周囲に紅葉している木々をたたえる湖が一望でき、まさに息を呑む光景です。
恐らくスー専属のアヤとアイがこの部屋の侍従用の部屋に控えるだろうが、スーはもちろんシロ達も特に問題は起こさないだろうな。
次に、僕の泊まる部屋に移動します。
全員が来賓用の部屋も見たいというので、一緒についてきました。
ガチャ。
「こちらがシュン様が、お泊りになるお部屋になります。こちらの部屋にも侍従が待機する部屋がございますので、何かありましたら遠慮なくお申し付け下さいませ」
「「「「わあ、こっちも綺麗だよ!」」」」
流石に来賓用の部屋は王家用の部屋に比べると小さいが、それでも結構な広さだった。
もちろん窓から見える景色はとても素晴らしく、もうこの景色を見れるだけでもこの温泉街に来て満足していた。
「なお、各部屋にお風呂が設置しておりますが、大浴場もございます。結婚しておりませんので、水着か湯浴み着の着用をお勧めいたします」
「シロは、シュンお兄ちゃんと一緒にお風呂に入っているから大丈夫だよ」
「「「大丈夫!」」」
「くすくす」
フラン、ホルン、ヴィヴィはともかくとして、そろそろシロにも恥じらいを覚えて貰いたい。
色々な事を教えないと駄目っぽそうだよ。
「スー、ドレスとかは持ってきているよね?」
「はい、マジックバッグの中に入っております」
僕も北の辺境伯領で作った服をアイテムボックスに入れているので、着替えは問題ありません。
昼食を食べたら、キチンとした服に着替えないと。
「シロ達は代官邸へはどうする? 別荘に残っていていいんだぞ」
「「「「いくー!」」」」
まあ、そうだろうと思ったよ。
シロ達が別荘に残る場合はアオを護衛に残そうとしたけど、その心配はなさそうです。
「昼食までは自由に行動して良いぞ」
「じゃあ、スーお姉ちゃんの部屋に行く!」
「「「いくー!」」」
「じゃあ、みんなで戻りましょうか」
やはりというか、シロ達は王家専用の大きな部屋をもう一度見てみたいそうだ。
僕の部屋にはアオが残ったので、ソファーに座って少しゆっくりしよう。
「私がこちらの部屋に控えます」
「アイ、ありがとう」
僕とアオが応接セットに座ると、さっそくアイがお茶を入れてくれた。
ふう、ちょっと静かになって落ち着けるなあ。
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