綺麗な文章の裏に隠されたホラー

最初、日常が綺麗な文章で書かれています。しかし、船が壊されたところからドンドンと不穏になっていき、近藤という野球部員がやられるところで一気に怖さが増します。
それは一重に日常と非日常の違いを顕著に現しているからです。

物語は桐谷を脱臼させた過去につながり、一年前消息を絶った誠の話しも含まれていき、ホラーからミステリに変わっていきます。
誠は桐谷にボコボコにされた過去を持ち、強くなりたいと願っていました。その桐谷の周囲関連だけで、怪物が暴れます。
果たして……

短編ながら読み応えのある作品でした