3章64話 次に会う約束

雪と綾がドキドキしっぱなしだった夜も明け朝日が出てきた。


「おはようございます!昨日は楽しかったわね!」


「う、うん」

「そ、そうだね」


「?どうしたの?何かあった?」


怜より早く起きた二人はよりにもよって同時のタイミングで起きてしまったのである。それによって雪は自分が綾に抱きついている光景を、綾は雪が自分に抱きついているという光景眼福を見たのだった。


その後朝食をいただいて雪たちは帰ることになった。


「また来週会いましょう!雪さん、綾さん。それとドライアドのところに行く日程が決まったら教えてください、私もついていきたいです!」


「うん、ヘパイストスさんに聞いたら連絡するよ。それじゃあ怜ちゃん、千奈ちゃんまた来週ね?」


「はい!今度は学校で!マナスも居ますから賑やかになりますね!」

『マスターのお守りは私がしますからご心配なく』

「マナス!?」


「ははは、凍也さん、巴さん一日ありがとうございました。また来れる時にお邪魔してもいいですか?」


「もちろん!いつでもきていいぞ!」

「お風呂もいつでも入りにきてね!」


「それじゃ「さようなら!」」


その後寮まで歩いて行く間昨日のことを語り合う雪たち。


「意外と怜の可愛いとことか抜けてるとことか見れて楽しかったなー」


「本当にね、今までは高嶺の花って感じでみんな近寄りがたい雰囲気だったから休み明けみんな驚くんじゃないかな?」


「確かに。それに千奈ちゃんも元気で良かったよ。まさかの能力でもう一人妹ができてたのには驚かされたけど。」


「マナスちゃんはどういう扱いで来るんだろうね?生徒かな?」


「うーん、使い魔辺りが無難な気がするけどマナス自身能力持ってるからなぁ。」


「あぁ確か門があるんだっけ?凄いよね!」


「だから表向き双子で通すかもね。」


「だと面白いね!、あ。もう寮に着いちゃったね。」


「だね、また来週会おうな!」


「うん!また来週!」


そうして綾と別れた雪は一人家に戻るのであった。



「ただいまー!だれかいるー?」


おそらく誰かいるであろうと玄関に着いたあと誰かを呼んでみると


「あっ雪姉!お帰り!お母さんー!雪姉帰ってきたよー!」


「お帰り、雪。銀嶺さん家に迷惑かけなかった?はい、これおみあげ。」


「うん、大丈夫。で、何これ。」


「魔力で圧縮して作った血の結晶よ?これに魔力を貯めておけば吸血なしで魔力を補充出来るわ。買い物してたら昔馴染みを見つけてね、お願いしてみたの!」


「なるほどね、私の方でも出来ないかやってみたけど無理だったから嬉しい。ありがとう!」


その貰った血の結晶は装飾が施されていた。


「でもこれどうやってどこにつけるの?」


それはアクセサリーにしか見えなかったが付ける場所がわからなかった。


「それが私の友達の得意分野でね?ブレスレットを思い浮かべてみて?」


「うわっブレスレットになった!もしかして想像したものに変化するの?」


「ええ、ただしアクセサリー限定だけどね?」


「凄い!ありがとう!」


「そんなにの喜んでくれたなら頼んだ甲斐があったわ。後で作った人にも伝えておくわね。」


「雪姉、その銀嶺さんって人の家で何してたのか教えてよー!」


「しょうがないなぁ、良いよ。リビングで待ってて荷物置いてくるから。」


「はーい。」


朱音にそう言い自分の部屋に向かう。


「少し前までは考えられない世界にいるなぁ、私。これからも色々あると思うけどみんながいればなんとかなるよね?」


「雪姉ー!まだー?」


「はーい、今行くー!」


そう言いながらいつか見た魔防隊の広告を置いて階段を降りるのだった。


後書き

面白いと思ったらフォローと星をお願いします!作者が狂喜乱舞して喜びます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る