3章40話 授業と食堂4
オネエ化ガス散布事件などはあったものの次の授業の時間になった為教室に戻った。
「次の授業はなんだっけ?」
「植物学だよ、雪ちゃん。だいたい植物学と鉱物学はセットだから覚えとくといいよ!」
「はい、じゃあ始まるよ、、、」
「!?いつからいた!?気配感じなかったんだけど!」
「あー植物学の音無先生は影が薄いの、それに影魔法って言う珍しい魔法を使うから余計気付きにくいんだ。」
「影が薄いのに影使いなのか?いや性格と魔法に関係がないのは分かってるけど。」
「そこ、、授業始めるよ?まあ知っての通り植物には色々な種類があり野菜や果物から樹木まであるがそれとは別に魔力を宿した植物がある。この授業ではそれを学んでいくよ。」
先程までの雰囲気とは打って変わって饒舌になった先生に驚く。変わりすぎだろ!
「みんながよく知っているものから言えばヒール草は回復ポーションの材料になったりするね。そこに効果上昇させる薬草を入れていくことで色々な回復ポーションになる。例えばさっきやらかしてた薬研のマンドラゴラは肉体に関わる効果を向上させる効果がある。でも使うと大体上級から最上級のポーションになってしまうから使いたい効果を上げすぎないことも重要だったりする。つまり、足し引きするのがポーション作りさ。ポーション以外にも装備や武器にも使える植物はいっぱいあるよ。例えば〜〜」
音無先生のマシンガントークに耳を傾けると時間が早く感じた。しかし、早口なのに異様にわかりやすい授業だったな。やはり記憶に残ったのは薬研のマンドラゴラについてだろうか?反転草を使ったときはもう一回使うのではなく打ち消し草を使って全ての効果を無かったことにした方が良いと言う話だった。なんでも反転する所がどこになるかわからないからだと言う。
(次は鉱物学の授業だったな、どんな人が来るんだろう?)
「みんないるよなぁぁ!よぉし!いるな!始まるよー!」
とても大声で入ってきた子供にびっくりしていると
「鉱物学の先生はドワーフなんだって。だからああ言う見た目なんだとか。」
俺が聞く前に綾が教えてくれた。
「今日の授業は【魔晶石】についてだ!魔晶石はみんな知ってるよね?魔力が固まって出来た鉱物だ!これは魔道具とか防具、武器、エンチャントとかに使われるな。何か質問ある人!」
「魔晶石は取り尽くしたりしないんですか?鉱物資源は有限っていうのが最大の課題だと思うのですが。」
クラスの1人が俺と同じことを思っていたらしい。
「良い質問だ!確かに取りすぎると次にできるまで時間がかかる。一時的な枯渇だね!それを改善する為に十数人で魔力を圧縮して作るのが擬似魔晶石。通称【マギストーン】だ!これによって随分改善したんだ。流石に魔晶石ほど出力は出ないけど。他にも色々な鉱物があるよ!例えば〜〜」
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